疾患
・尿細管と間質の原発性損傷であり,腎機能低下をもたらす。
・急性腎障害の原因の6~30%を占める
・原因は薬剤性が70%、自己免疫性が20%、感染性が4%。特に65歳以上の高齢者では薬剤性の割合が高い
・薬剤自体や免疫複合体の沈着が原因とされる
・慢性型は,多種多様な原因により発生し,これには遺伝性または代謝性疾患,閉塞性尿路疾患,環境毒素または特定の薬物およびハーブへの慢性的な曝露が挙げられる。
・診断は病歴と尿検査によって示唆され,しばしば生検によって確定される。治療と予後は,病因および診断時の疾患の可逆性の可能性によって様々である。
症状
3徴(発熱、皮疹、末梢血好酸球増加):
・実際に3徴を呈するのは10%程度
原因薬剤
・「βラクタム系抗菌薬」「キノロン系抗菌薬」「NSAIDs」「PPI」が多い
検査所見
・腎機能悪化(急激なCr上昇)
・尿細管障害(尿円柱、変形赤血球陰性)
治療
・原因薬剤の中止
・ステロイド
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