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更年期障害

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更年期障害とは

(参照:http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14

・基本的に「除外診断」である

病態

・閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」という。

・「閉経」とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいう。

45歳以降で、1年間月経がなければ通常は卵巣が機能していないとみなし、「閉経」とする。

・日本人の平均閉経年齢は約50歳。閉経は一般的には「45~55歳の間」と考えられている

・しかし個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎える。

・更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言いう。

・更年期障害は、主に内分泌学的変化(卵巣機能の消退によるエストロゲン欠乏)に起因する症状である

・更年期障害の主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことであるが、それに加齢などの「身体的因子」、成育歴や性格などの「心理的因子」、職場や家庭における人間関係などの「社会的因子」が複合的に関与することで発症すると考えられている。

 

男性の更年期障害

・テストステロン低下により、更年期障害(加齢性男性性腺機能低下症候群:late-onset hypogonadism:LOH)が出現することがある

 

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症状

更年期障害の症状は大きく3種類に分類される

①血管の拡張と放熱に関係する症状

ほてり(hot flash)、のぼせ、発汗など(頻度は2~3割と左程多くない)

 

②その他のさまざまな身体症状

めまい動悸息切れ、胸が締め付けられるような感じ、頭痛肩こり腰痛、関節の痛み、腰や手足の冷え手足の痛み、しびれ、全身倦怠感吐き気など

 

③精神症状

気分の落ち込み不安、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、入眠困難途中覚醒など

 

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検査項目

・E2(エストラジオール)低下

月経時に低く、排卵前に高い

・LH(黄体形成ホルモン)高値

排卵前にピーク(LHサージ)、それ以外は低い

・FSH(卵胞刺激ホルモン)高値

正常:2~5mlU/mL

 

※更年期では先にFSHが上昇し20~30mlU/mL以上となり、その後LHも上昇、最後にE2が低下する。

※PRL(プロラクチン)は抗精神病薬や胃腸薬との併用で上昇し(高PRL血症)、月経不順や無月経になることがあり、月経不順の際には併せて検査する。

 

参照(このサイトより引用):https://www.ferring.co.jp/infertility/femalebody/genital.html

 

鑑別疾患

・甲状腺機能亢進症(参照

・甲状腺機能低下症(参照

・シェーグレン症候群

・褐色細胞腫

・大うつ病

 

治療

① ホルモン補充療法(hormone replacemet therapy:HRT)

・エストロゲン単剤での長期投与は子宮体癌のリスクを上昇させるため、エストロゲンにプロゲステロン(黄体ホルモン:子宮内膜萎縮作用)を併用するのが一般的である。

・リスクとして乳癌、心血管イベント、脳卒中、深部静脈血栓症のリスク上昇あり。

心理療法

・更年期障害の特徴である血管運動神経症状も、認知行動療法で改善することが可能

漢方療法

 

向精神薬

 

 

 

 

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