作用
・末梢静脈拡張による前負荷の軽減(主な作用)
・末梢動脈拡張による後負荷軽減(第2の作用)
・冠血流増加による虚血の緩和(期待する作用)
適応
・心不全(急性、慢性のいずれも)
・虚血性心疾患
・高血圧の急性治療
種類
1)ニトログリセリン
・ニトロペン®(舌下錠)、ミオコールスプレー®(吸入薬)、ミリスロール注®、
・貼付:ミリステープ®、トロダームTTS®、バソレーターテープ®など
・動脈、静脈ともに拡張するため、硝酸イソソルビドに比べて血圧が下がりやすい
① ニトロペン®(舌下錠)
・狭心症発作時に:0.3㎎ 1錠、または2錠、3~5分毎に3回まで舌下
・胃の中に入ると門脈を通って肝臓に達し、代謝消失してしまうため、舌下で投与する
・約3分で効果発現、20分で代謝される
② ミオコールスプレー®
・発作時に1吸入(0.3㎎/1噴射)3~5分毎に3回まで舌下
・舌を上げ、上あご につけてから口を開け、 息を止めた状態で舌下に向けて 噴霧する
・唾液の少ない高齢者に適している
2)硝酸イソソルビド
・一硝酸イソソルビド(アイトロール®)、二硝酸イソソルビド(ニトロールR®、フランドル®、フランドルテープ®)
・長時間作用型経口薬(1日2回投与、テープは1日1枚)
・血圧が下がりすぎる危険性が少ない
3)静注薬
・ニトログルセリン(ミリスロール注®、ニトログリセリン注®):0.05~1γ
原液50mg/100mLを0.6~9.0mL/時(体重50kgで0.1γ)で持続静注開始
0.6mL/時(0.1γ)ずつ増量、最大9mL/時まで
・二硝酸イソソルビド(ニトロール注®):0.2~2γ
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