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管理区域(放射線管理区域)

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管理区域(放射線管理区域)

管理区域とは

・「管理区域(放射線管理区域)」とは、自然放射線レベルを超えて電離放射線にさらされる可能性があり、放射線障害防止のため、関係者以外の立ち入りを制限し、かつ作業者の被ばく管理を適正に行うことを目的とした区域のことを指す。

・原子力施設、放射性廃棄物の中間・最終貯蔵施設、電離放射線を発生させる施設(粒子加速器など)、エックス線施設、放射性同位元素等の取扱い施設(実験室や核医学)などは管理区域を設定しなければならない。

 

管理区域の基準

「管理区域」の基準
① 「外部放射線による実効線量」「空気中の放射性物質による実効線量」との合計が
3月間につき1.3mSvを超えるおそれのある区域
② 放射性物質の表面密度が、表面汚染に関する限度※ の1/10を超えるおそれのある区域

※アルファ線を放出する放射性同位元素 :4Bq/cm2  、アルファ線を放出しない放射性同位元素 :40Bq/cm2

 

三日月の ひみつ 1cmの 天パー→三日月:3か月、ひみつ:1.3、1cm→線量1cm、天パー:1/10

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電離放射線障害防止規則

定期自主検査

透過写真撮影用ガンマ線照射装置については、原則として、1か月以内ごとに1回、定期に、放射線源のホルダーの固定装置の異常の有無など所定の事項について自主検査を行わなければならない。

 

放射性物質取扱作業室内の汚染検査等

放射性物質取扱作業室内の天井、床、壁、設備等を1か月を超えない期間ごとに検査し、これらの物が所定の限度を超えて汚染されていると認められるときは、その限度以下になるまで汚染を除去しなければならない。

 

ろ過板

第11条 事業者は、特定エックス線装置を使用するときは、作業の性質上「軟線を利用しなければならない場合」又は「労働者が軟線を受けるおそれがない場合」を除いて、ろ過板を用いなければならない。

※ 特定エックス線装置

エックス線装置のうち定格管電圧が10キロボルト以上の装置

※ ろ過板

軟エックス線を除去し、硬エックス線にするために用いられる金属板で、被写体からの後方散乱線の低減に効果があります。

※ 軟線と硬線

X線は波長が短いほど物質を透過する力が大きいため、波長の短いX線を「硬線」、波長の長いX線を「軟線」と呼びます。

硬X線は透過力が高く、物質内部まで分析したり大気中での実験をしたりすることができます。一方、軟X線は透過力が低いため、主に物質表面を測定・観察することになり、高真空やヘリウム中での実験が必要になります

 

退避

放射性物質が多量にもれ、こぼれ、又は逸散した場合などの事故が発生したときは、その事故によって受ける実効線量が15ミリシーベルトを超えるおそれがない区域を除き、直ちに、労働者を退避させなければならない。

 

緊急作業時における被ばく限度

電離則第7条第2項(第1号)(及び同規則第42条第1項)

・放射性物質が多量にもれる事故が発生し、その事故によって受ける実効線量が15ミリシーベルトを超えるおそれのある区域が生じた場合における緊急作業を行うときは、男性の放射線業務従事者が当該緊急作業に従事する間に受ける実効線量については、100ミリシーベルトを超えないようにしなければならない。

 

放射線源の取出し等

第18条の3 事業者は、透過写真撮影用ガンマ線照射装置を使用するときは、放射線源送出し装置(操作器(ワイヤレリーズを繰り出し、及び巻き取る装置をいう。)、操作管(ワイヤレリーズを誘導する管をいう。)及び伝送管(放射線源及びワイヤレリーズを誘導する管をいう。以下同じ。)により構成され、放射線源を線源容器から繰り出し、及び線源容器に収納する装置をいう。以下同じ。)を用いなければ線源容器から放射線源を取り出してはならない。

2 事業者は、前項の規定にかかわらず、放射線装置室内で透過写真撮影用ガンマ線照射装置を使用するときは、放射線源送出し装置以外の遠隔操作装置を用いて線源容器から放射線源を取り出すことができる。

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管理区域内で受けるガンマ線による外部被ばく線量の測定

電離則第8条第3項

管理区域内で受けるガンマ線による外部被ばく線量を測定する場合に、放射線業務従事者に放射線測定器を装着させて行わなければならない。

放射線測定器を装着させなければならない部位

男性(又は妊娠する可能性がないと診断された女性)

・原則は「男性又は妊娠する可能性がないと診断された女性」にあつては胸部、「その他の女性」にあつては腹部

・頭・頸けい部、胸・上腕部及び腹・大腿たい部のうち、最も多く放射線にさらされるおそれのある部位(これらの部位のうち最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が男性又は妊娠する可能性がないと診断された女性にあつては胸部・上腕部である場合を除く。)

・最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が頭・頸けい部、胸・上腕部及び腹・大腿たい部以外の部位であるときは、当該最も多く放射線にさらされるおそれのある部位(中性子線の場合を除く。)

女性

・原則は「男性又は妊娠する可能性がないと診断された女性」にあつては胸部、「その他の女性」にあつては腹部

・頭・頸けい部、胸・上腕部及び腹・大腿たい部のうち、最も多く放射線にさらされるおそれのある部位(これらの部位のうち最も多く放射線にさらされるおそれのある部位がその他の女性にあつては腹・大腿たい部である場合を除く。)

・最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が頭・頸けい部、胸・上腕部及び腹・大腿たい部以外の部位であるときは、当該最も多く放射線にさらされるおそれのある部位(中性子線の場合を除く。)

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