疾患
・肝臓内の毛細血管が増殖して絡み合ってできた腫瘍状の塊。良性腫瘍のひとつ。
・スポンジのような構造で血液を多く含有している。
・原因は不明。先天的な要素が強いとされている。
症状
・肝血管腫は自覚症状がないことがほとんどなので、健康診断・人間ドックや他の病気のための超音波検査(エコー検査)で偶然見つかることが多い
(人間ドックで見つかる肝臓の異変としては脂肪肝、胆肝のう胞に続いて多い)
・成人の約1~5%にみられ、発症頻度はやや女性に多い。
・血管腫の大きさはふつう4センチ以下で、短期間に大きさが急に変化することはない。一方、肝がんは発育が早く、わずかな期間で急激に大きくなります。
再検査の結果、前回と同じ所見であれば「肝血管腫」と診断をつけますが、過信は禁物です。肝血管腫は時間や姿勢、圧迫によってエコーパターンが変化し、検査しても映像として写らないこともあります。肝血管腫から肝臓がんに移行することはまずありませんが、半年に一度は定期検査を受けた方がいいでしょう。再検査の結果、異変が見られれば、CTやMRIや血管造影を受けて肝がんであるかどうか診断する必要があります。
エコー所見
・肝血管腫は時間や姿勢、圧迫によってエコーパターンが変化し、検査しても映像として写らないこともある
・カメレオンサイン
血管腫では体位変換により内部エコーレベルが変化することがあり、この現象はカメレオンサインと呼ばれる。これは血管腫に特異的な所見である。
・マージナルストロングエコー
腫瘤辺縁の高エコー帯
治療
・無症状の場合には治療は不要であり、エコー検査などで定期的な経過観察を行う。
・一方で、腹痛などの症状がある、増大する、がんとの鑑別が難しいといったケースでは外科的手術が必要となる。
・血管腫の大きさはふつう4センチ以下で、短期間に大きさが急に変化することはない。一方、肝がんは発育が早く、わずかな期間で急激に大きくなる。
・再検査の結果、前回と同じ所見であれば「肝血管腫」と診断をつける。
・肝血管腫から肝臓がんに移行することはまずないが、腫瘍が変化していく可能性も少なからずあるため、定期的に経過を診ていくことが重要。
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