自殺予防の3段階
自殺予防は、プリベンション(prevention:事前対応)、インターベンション(intervention:危機介入)、ポストベンション(postvention:事後対応)の3段階に分類されます。
プリベンションとは、現時点で危険が迫っているわけではありませんが、その原因を取り除いたり、教育をしたりすることによって、自殺が起きるのを予防することです。
インターベンションとは、今まさに起きつつある自殺の危険に介入し、自殺を防ぐことです。なお、予防に全力を挙げることは当然ですが、自殺を100%
防ぐことは不可能です。
そこで、ポストベンションとは、不幸にして自殺が生じてしまった場合に、
遺された人々に及ぼす心理的影響を可能な限り少なくするための対策を意味しています。
「あなたにも出来る自殺予防のための行動」
<気づき>
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
・発言や行動の変化や体調の変化など、家族や仲間の変化に敏感になり、心の悩みや様々な問題を抱えている人が発する周りへのサインになるべく早く気づきましょう。
・変化に気づいたら、「眠れていますか?」など、自分に出来る声かけをしていきましょう。
<傾聴>
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
・悩みを話してくれたら、時間をかけて、できる限り傾聴しましょう。
・話題をそらしたり、訴えや気持ちを否定したり、表面的な励ましをしたりすることは逆効果です。
本人の気持ちを尊重し、共感した上で、相手を大切に思う自分の気持ちを伝えましょう。
<つなぎ>
早めに専門家に相談するよう促す
・心の病気や社会・経済的な問題等を抱えているようであれば、公的相談機関、医療機関等の専門家への相談につなげましょう。
・相談を受けた側も、一人では抱え込まず、プライバシーに配慮した上で、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人、上司といったキーパーソンの協力を求め、連携をとりましょう。
<見守り>
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
・身体や心の健康状態について自然な雰囲気で声をかけて、あせらずに優しく寄り添いながら見守りましょう。
・必要に応じ、キーパーソンと連携をとり、専門家に情報を提供しましょう。
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