定義
・一般に「5剤以上の内服を併用している状態」をポリファーマシーと定義することが多い。
・薬剤数が5剤以上になると、高齢者の死亡、機能障害、転倒、虚弱性が増えると言われている。
・医療、介護に関わりのある高齢者の2~3人に1人がポリファーマシーと言われている。
適切なポリファーマシー
・心筋梗塞の2次予防として、βブロッカ―、スタチン、抗血小板薬、ACE阻害薬を併用することはエビデンスがあり、患者の利益が見込まれるため許容される。
ガイドライン
日本老年医学会「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」参照
慎重な投与を要する薬剤29種類、開始を考慮すべき薬剤8種類がリストになっている
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処方カスケードの代表的な原因薬剤
カルシウム拮抗薬
・特にジヒドロピリジン系(アムロジピン、ニフェジピンなど)
・浮腫:用量依存性にリスク上昇。また内服期間が長くなるほど発症が増加する
・便秘
・GERD
NSAIDs
・腎プロスタグランジン産生抑制による水、Na貯留作用(高血圧、浮腫)
・ACE-I、ARB、βブロッカー、利尿薬の効果減弱作用(特に高齢者やCKD患者)
・薬物乱用性頭痛
サイアザイド系、ループ利尿薬
・高尿酸血症、痛風
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