肺炎球菌ワクチン
現在の肺炎球菌ワクチン
・「15価肺炎球菌結合型ワクチン」(PCV15:バクニュバンス®)
→2024年4月から乳幼児定期接種
・「20 価結合型肺炎球菌ワクチン」(PCV20:プレベナー20®)
→2024年10月から乳幼児定期接種 、2026年4月より高齢者定期接種
→2024年4月から乳幼児定期接種
・「20 価結合型肺炎球菌ワクチン」(PCV20:プレベナー20®)
→2024年10月から乳幼児定期接種 、2026年4月より高齢者定期接種
・「21価結合型肺炎球菌ワクチン」(PCV21, キャップバックス®)
→2025年10月29日に成人を対象に発売
・肺炎球菌ワクチンはインフルエンザワクチン、COVID-19ワクチン、RSウイルスワクチンと同時接種が可能である。
※ COVID-19ワクチン(新型コロナワクチン)と「同時接種できないワクチン」は原則なし。厚生労働省は、「医師が必要と認めた場合には、他のワクチンとの同時接種が可能」としている(新型コロナワクチンQ&A)
結合型と莢膜多糖体ワクチンの違い
・肺炎球菌は爽膜多糖体の抗原性により、現在93種類の血清型に分類されている。
・PPSV23(pneumococcal polysaccharide vaccine23)は、23種類の血清型の莢膜多糖体が含まれたワクチンである。肺炎球菌感染症の85-90%をカバーすると言われている。
・侵襲性(重症化する)の肺炎球菌感染症、特に高齢者の肺炎を起こす頻度の多い種類から、そしてワクチンとして使える種類を 23 種類選択して作成されている。
・一方、乳幼児用の15価肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌性髄膜炎を予防するために、髄膜炎を起こしやすい種類を選択している。
・乳幼児用の15価肺炎球菌ワクチンは、15種類の血清型の血清型の莢膜多糖体に担体となるキャリア蛋白(非病原性ジフテリア蛋白:CRM197)を結合させたワクチンである。
・結合型ワクチンは莢膜多糖体をキャリア蛋白に結合させることで、T細胞依存性抗原に変換され、よりaffinityの高い抗体産生能があり、免疫学的記憶の成立によりブースター効果も期待でき、B細胞が未熟な乳幼児にも良好な免疫応答を誘導することができる。
・一方、成人用の莢膜多糖体型ワクチンに含まれる莢膜多糖体はB細胞依存性抗原であるため免疫記憶を獲得できず、免疫は数年後には減弱し、また追加接種による著明なブースター効果は認められない。
65 歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第 8 版 2026 年 4 月 1 日)
・2026 年度から「 23 価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン (PPSV23, ニューモバックス®NP)」が定期接種ワクチンから外れ、定期接種ワクチンが「20 価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV20,プレベナー20®)に変更された。
・21価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV21, キャップバックス®)も2025年10月29日に成人を対象に発売されている。
・非定期接種者にはPCV20、PCV21の選択肢が提示された。
(PCV21の定期接種化については、PCV21は承認から日が浅く、厚生科学審議会における定期接種化についての議論は始まったばかりだ(2026年4月時点)。)
2026 年 4 月以降の接種について(図)
1)肺炎球菌ワクチン未接種者について
・PPSV23、PCV いずれも未接種で、65 歳の者等及び 60 歳以上 65 歳未満で日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する者が PCV20 の定期接種の対象となる。
・未接種者は、任意接種として PCV20 または PCV21 の接種が考えられる。また、図中には示していないが、PCV15-PPSV23 の連続接種の選択肢も考えられる
・PCV15 とPPSV23 の接種間隔については、1 年から 4 年が適切と考えられる。
・第 7 版以降、高齢者における PCV の利用が拡充されたことから、PPSV23 接種後の同ワクチン
の再接種を原則として選択肢としない。
の再接種を原則として選択肢としない。
2)肺炎球菌ワクチン既接種者について
・PPSV23 もしくは PCV 既接種者は定期接種の対象外となる。
・PPSV23 あるいPCV13/PCV15/PCV20 接種後 1 年以上の間隔を置いて、PCV20 あるいは PCV21 を接種することができる

肺炎球菌ワクチンについて(ドック学会専門医試験)
肺炎球菌ワクチンについて:
・現在使用できる肺炎球菌ワクチンは、「23価莢膜多糖体型肺炎球菌多糖体ワクチン」(PPSV23: ニューモバックスNP®)(高齢者定期接種)と、「15価肺炎球菌結合型ワクチン」(PCV15:バクニュバンス®)(2024年4月から、乳幼児定期接種)
・PPSV23は広範囲の莢膜型をカバーできる反面、B細胞依存性のため免疫効果が低い。一方PCV15は免疫機序にT細胞を介するため髙い免疫効果が期待できる。
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