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IVC(inferior vena cava;下大静脈)エコーによる脱水の評価

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IVC(inferior vena cava;下大静脈)エコー

【プローブの位置 】
剣状突起右縁と肋骨下縁のなす角を触診し、そこにプローブを長軸方向にはめ込む。
マーカーは患者頭側(画面向かって右が頭側)

 

【測定部位 】
肝静脈流入部の1~2㎝尾側で測定する。Mモードで記録すると呼吸性変動を記録しやすい。

 

 

 

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評価方法

・正常でIVCの直径は最大21mm程度。呼吸の際に静脈還流量が変動することから、この直径も50%以上変動する(呼吸性変動)。

・一方、CVP が上昇(右房系圧が上昇)すると下大静脈径は拡大し呼吸性変動が消失する(吸気時も虚脱せず、IVC虚脱率<20%となる)。

・評価は「パンパンに拡張」「ぺちゃんこに虚脱」「その中間」の3パターンで十分。


パンパン;径22㎜以上で呼吸性変動50%未満
ぺちゃんこ:径12㎜以下で吸気時に虚脱
中間;どちらともいえない場合

 

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IVCが拡張(虚脱率低下)する疾患

・心不全、心タンポナーデ、肺血栓塞栓症、慢性肺高血圧症

 

参考文献:下記教科書に詳しい記載あり

 

 

 

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