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PAD (Peripheral Artery Disease:末梢動脈疾患)

症状

・非典型的な下肢痛(最多:40~50%)

・間欠性跛行(10~30%)

疼痛は臀部、大腿、下腿、足趾など広範囲に及ぶ

歩行距離短縮という訴えもある

・無症候性が20~50%

・足背動脈拍動の低下や消失がなければPADは否定的

・患者は冠動脈疾患(38.4%)や脳血管疾患(9.5%)を合併するので、検索が必要

 

Fontaine分類

下肢虚血の進展過程に応じた病態の重症度分類。4段階に分けられる

Ⅰ度:無症状,冷感やしびれ感

Ⅱ度:間歇性跛行

Ⅲ度:安静時疼痛

Ⅳ度:潰瘍や壊死を伴う

 

Ⅲ-Ⅳ度が重症虚血下肢とされ、従来治療に対して抵抗性の場合、血管再生医療を考慮する対象となる。

 

検査

1・足関節上腕血圧比(Ankle-Brachial-Index;ABI)

ABIは、足関節収縮期血圧を左右の上腕収縮期血圧の高い方の圧で除した値である

ABI={足関節最高血圧 / 上腕最高血圧(左右のうち高い方)}

0.9以下で異常

 

・正常であれば、足関節血圧は上腕血圧より10~20mmHg程度高値であるために、ABIは1.0より大きくなる。

・ABIは閉塞性動脈硬化症(ASO)等の末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;PAD)の診断および重症度評価の指標とされる。

 

2.上腕動脈-足首動脈間脈波伝播速度( brachial-anklepulse wave velocity;baPWV)

・脈波を体表面より測定可能な部位2カ所で記録し、2点間の距離と脈動の時間差から算出される値。

・血管が硬いほど(血管弾性率)、血管壁が厚いほど(血管壁厚)、血管内腔が狭いほど(血管径)、脈波伝播速度は速くなる。

・正常値:1400m/s 以下

 

治療

・運動療法

・抗血小板薬内服(アスピリン100㎎)

・血管内治療

 

予後

・5年後に重症下肢虚血に進行するのは1~2%程度

・5年後の死亡率は15~30%と比較的に高い

 

 

 

 

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