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丹毒と蜂窩織炎の鑑別、原因菌、治療について

※いずれも原因菌同定のため、「血液培養」を採取すること!

丹毒:溶連菌、真皮、境界明瞭

・真皮を中心とした浅い感染症

・境界が明瞭

・発熱、悪寒戦慄といった全身症状を伴いやすく、急激な経過を取りやすい。

・皮下脂肪組織のない耳介にも及ぶ

・鼻唇溝を越えない(SLEの蝶形紅斑と同じ)

・起炎菌はほとんどがβ溶血性連鎖球菌(多くはStreptococcus pyogenes)、時に黄色ブドウ球菌も

・ASO(抗ストレプトリジンO)、ASK(抗ストレプトキナーゼ)検査も提出

・治療;

ペニシリン系(アモキシシリン(サワシリン®)内服、アンピシリン(ABPC:ビクシリン®)点滴)

 

蜂窩織炎:ブドウ球菌、β溶血性連鎖球菌、皮下脂肪組織、境界不明瞭

・皮下組織まで及ぶ比較的深い皮膚・軟部組織感染症

・境界は不明瞭で、周囲と明確に区別できる非連続的な隆起はみられない

・原因菌は黄色ブドウ球菌が最多。他にβ溶連菌(A群、G群、C群、B群)や、両者同時感染など

・免疫能が低下した患者では腸内細菌や緑膿菌も起炎菌になりうる

 

 

治療:

・典型的な丹毒の場合は、ペニシリン系

AMPC(アモキシシリン:サワシリン®)500mg 1日3~4回

 

・蜂窩織炎と丹毒の鑑別が難しい場合、黄色ブドウ球菌と溶連菌の両者に効果のある薬剤を選択

① 内服:

・セファレキシン(CEX;第一世代セフェム)

ケフレックス®)

500mg 1日3回

 

または

・アモキシシリン/クラブラン酸(オーグメンチン®)

375mg 1日3〜4回

※ブドウ球菌の多くはペニシリナーゼを産生し、β-ラクタマーゼを阻害するため

 

② 点滴:

・CEZ(セファゾリン)

セファメジン® 1回1g 1日3回点滴

 

・入院患者などで基礎疾患のある場合は、MRSAを考慮しVCM

 

③ その他:

ペニシリン系、セフェム系にアレルギーがある場合はクリンダマイシンやST合剤で代替

 

Milian’s ear sign

・顔面の丹毒と蜂窩織炎の鑑別に用いられる徴候

・「耳介に紅斑」→丹毒

・理由:耳介は真皮が薄く皮下脂肪を欠くため。蜂窩織炎は耳介に波及しない。

 

 

 

 

皮膚科
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