初診時に確認すべきこと
・血糖値
・体重とその推移(特に急激な体重減少の有無)
・尿ケトン体の有無(高血糖があり、尿ケトン体が陽性の場合は早急にインスリン治療が必要)
・早期眼科受診(網膜症チェック)
初診時検査項目
・空腹時血糖
・空腹時インスリンまたは空腹時Cペプチド
3か月につきどちらか1回のみ保険適応
・HbA1c
・抗GDA抗体
・肝機能、腎機能、脂質
・尿検査(尿アルブミン)
・腹部エコー(膵癌の除外)
糖尿病に関する指標
血糖コントロール状態
HbA1c
過去1~2か月間の平均血糖値を反映
グリコアルブミン(GA)
・アルブミンの糖化産物。過去2週間の平均血糖値を反映
・赤血球寿命やエリスロポイエチン製剤の影響を受けず、透析患者の血糖コントロール指標にはHbA1cは参考程度にとどめ、GA20%未満を管理目標とする。
インスリン分泌能の指標
空腹時インスリン値
正常: 2~10 μU/mL
15μU/mL以上をの場合は、明らかなインスリン抵抗性の存在が考えられる)
空腹時血中Cペプチド
正常≧1.0ng / mL
・0.6未満でインスリン欠乏(インスリン依存状態)
Insulinogenic Index
・インスリン初期分泌能の検査
・75gOGTTを施行し算出
・正常>0.4
CPI(CPR index)
治療でインスリンが必要になるかの指標
{空腹時CPR(ng / mL)✕100}/ 空腹時血糖(mg / dL)
≦0.7:インスリン必要
≧1.2:食事、運動、経口薬
24時間尿中Cペプチド
正常:50~100μg / 日
・20以下でインスリン欠乏(インスリン依存)状態
HOMA-β (homeostasis model assessment for β cell function)
内因性インスリン基礎分泌能の簡易指数 ( % )
{空腹時インスリン値(µU/mL)☓360} / {空腹時血糖値(mg/dL)ー63}
≦30%:インスリン分泌能低下
≦12.5%:インスリン分泌不全
(正常体重健常人が100%)
インスリン抵抗性の指標
HOMA-IR(homeostasis model assessment for insulin resistance)
インスリン抵抗性の簡易指数
≦1.6:正常
≧2.5:インスリン抵抗性あり
初診時からインスリン治療の要否
インスリンの絶対的適応
・1型糖尿病→専門医へ
・高血糖(切迫)昏睡→専門医へ
・随時血糖300㎎/dL以上
・尿ケトン2+以上
・重度肝機能、腎機能障害
・重度感染症
・中等度以上の外科手術
・中心静脈栄養中
・糖尿病合併した妊娠
インスリンの相対的適応
・空腹時血糖250以上
・随時血糖350以上
・尿ケトン体陽性(+)以上
・ステロイド薬使用の場合
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