食事指導
1.減量への動機づけ
・20歳時の体重からの体重増加を確認。
・体脂肪モデル(3㎏)を用いて減量への動機づけ
参照(このサイトより引用):http://www.foodmodel.com/category04/ts.html
重量、色、触感など人間の体脂肪に準じたモデルを目の当たりにすることによって、過度の体脂肪蓄積の危険性や体脂肪率の管理の重要性を認識するのに役立ちます。
2.減量目標の設定
・肥満がある場合、5%以上(5~10%)の減量目標を設定する。
3・ポーションコントロール
・適正量(標準体重×25~30Kcal)をバランスよく、食物繊維も摂取
・「茶碗を一回り小さくする」「弁当箱のサイズを小さくする」など
・「ヘルシープレート」の利用
4.セルフモニタリング
・体重測定の習慣づけ
・間食、飲酒量の記録など
5.刺激統制法
・目の前にお菓子を置かない
・空腹時に買い物をしない
・バイキングの店にはいかない、など
飲酒
・アルコール摂取量≦25g/日まで減酒
アルコールの単位
・1ドリンク=アルコール10g
・1単位=2ドリンク=アルコール20g
節度ある適度な飲酒(健康日本21)
節度ある適切な飲酒:
・1日純アルコール男性20g(1単位)、女性10g以下(0.5単位)
・週5日間まで
多量飲酒:
・1日アルコール60g以上(6ドリンク、3単位以上)
生活習慣病のリスクを高める飲酒量
・1日、男性40g(2単位)以上、女性20g(1単位)以上
1単位=2ドリンクの目安(純アルコール20g)
※ 男性の1日の上限(1単位/日)。女性はさらにこの半分(0.5単位/日)
・日本酒1合(180mL)
・ビール中瓶(500mL)(大瓶は2.5ドリンク)
・焼酎25% 0.6合(110mL)
・ウイスキーダブル(60mL)
・缶チューハイ7% 350ml
・ワイングラス2杯(200mL)
運動療法
運動療法を禁止あるいは制限した方がよい場合
① 糖尿病の代謝コントロールが極端に悪い場合(空腹時血糖値:250mg/dl以上または尿ケトン体中等度以上陽性)
② 増殖前網膜症以上の場合(眼科医と相談する)
出血リスクが高いため
③ 腎不全の状態にある場合(専門の医師の意見を求める)
④ 虚血性心疾患(無症候性心筋虚血に注意)や心肺機能に障害のある場合(専門の医師の意見を求める)
⑤ 骨・関節疾患がある場合(専門の医師の意見を求める)
⑥ 急性感染症
⑦ 糖尿病壊疽
⑧ 高度の糖尿病性自律神経障害
起立性低血圧など。運動中の突然死の危険性がある
有酸素運動
・インスリン感受性改善効果
・毎日30~60分の有酸素運動。少なくとも週150分の有酸素運動
・歩行、ジョギング、水泳など
・特に水中歩行は有酸素、レジスタンス運動がミックスされた運動で、肥満糖尿病患者に安全かつ有効である
・中等度の運動強度を推奨
最大酸素摂取量の40~60%、心拍数が最大心拍数の50~70%
自覚的には「ややきつい」と感じる程度
・1日の運動量として適当な歩行は約1万歩(160~240Kcalに相当)だが、まずは「4000歩」の確保を目指す(10分で1000歩)
・歩数計の利用を勧める
喫煙
・禁煙を指示(血管リスクとなるため)
糖尿病治療ガイド2022-2023
日本糖尿病学会 (著, 編集)
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