コンベックスプローブ使用
Step1 :IVC (volume:血管内脱水の有無)
・マーカーは頭側(画面右)
・右房入口部から2㎝尾側、または肝静脈分岐部から1㎝尾側
参照:IVC(inferior vena cava;下大静脈)エコーによる脱水の評価
Step2:E-FAST(胸水・血胸、腹水・腹腔内出血の有無)
心窩部:(四腔断面像:プローブマーカーを患者の左肩に向ける)
→心嚢液の確認
※心窩部からの描出が困難な場合は、胸骨左縁長軸像で観察
モリソン窩+肝表面、下極+右胸腔:マーカーは尾側
モリソンは中腋窩線第8-11肋間で見る
spine sign(+)→胸腔内貯留あり
脾周囲+左胸腔:マーカーは頭側
脾周囲は後腋窩線第6-9肋間から見上げる(脾臓は後腹膜腔にあるため)
「脾腎間」ではなく、「横隔膜直下の脾周囲」に貯まる!
膀胱周囲(男性:膀胱直腸窩、女性:ダグラス窩)
圧迫して側方に流れていくのを確認する
両側側胸部(胸水の有無)
Step3:lung sliding(気胸の有無)
・リニアプローブ、depth 4~6cmで
・鎖骨中線、第3-5肋間(マーカーは頭側)(左は心臓があるので前腋窩線付近)
・B-modeで「lung sliding」と「comet tail artifact」が両方あれば感度100%で気胸を除外できる。
comet tail artiafct
・M-modeで「seashore sign」があれば正常
・「lung point」の確認:第6肋間中腋窩線(気胸と正常肺の境目)
参照リンク:肺エコー(検査法と所見)
参考文献:非常に分かり易い
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