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SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :重症熱性血小板減少症候群)

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疾患

・ブニヤウイルス科フレボウイルス属の「重症熱性血小板減少症候群ウイルス(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome virus:SFTSウイルス(SFTSV)」による感染症。

・SFTSVを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症である。

・本邦では西日本からの届け出が多く、発症時期は4月中旬~11月下旬までの春~晩秋にかけて多い

・潜伏期間:6~14日間

・近年、SFTSVに感染した伴侶動物(ネコ、イヌ)に咬まれて、または、直接触れて感染した事例が報告されている。

・多臓器不全を伴うこともあり、致死率は極めて高く、10-30%である。

・壮年・高齢者で症状が重くなる傾向がある。

・SFTSは感染症法において「4類感染症」に指定されている。SFTSと診断された患者、疑似症患者、無症状病原体保有者、死亡者を診た場合には、直ちに最寄りの保健所に届け出る必要がある

 

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流行地域

・SFTSは中国、朝鮮半島(韓国では患者報告がなされ、北朝鮮では患者は報告されていない)、および日本で流行している。
・日本では西日本からの届け出が多くい
・九州、四国、中国地方(山陰山陽)、関西、北陸で患者が発生している。

 

症状

・潜伏期間は6-14日とされているが、さらに短い場合もある。

・山歩きなどの屋外活動歴の問診

・指し口は小さく、黒色痂疲は認めない

皮疹がない

発熱(38℃以上)、頭痛、全身倦怠感、消化器症状(下痢、嘔吐、食欲低下等)、意識障害等、リンパ節腫脹、

 

検査所見

・血小板減少(<10万)

・白血球減少(<4000)

・肝機能障害(ALT、AST、LDHの上昇)

・CK上昇

・低Ca、低Na

血尿、蛋白尿

・重症例では骨髄検査によりマクロファージによる血球貪食像(血球貪食症候群)の所見が認められ、多臓器不全をきたす

・フェリチン高値

・播種性血管内凝固症候群に基づく血液凝固系の異常も認められる。

CRPは陰性~軽度上昇

 

 

治療(救急対応)

・特異的な治療法はなく、治療は対症療法が基本である。

 

卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2 
石井 義洋 (著) 2019/5/10

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