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一酸化炭素中毒

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健康障害

・吸入すると、血液中にカルボキシヘモグロビン(COHb)が増加し、神経系、循環器系に影響し、知力、運動能力、聴力などが低下する。

・症状は吸入した量によって悪化する。

・長期暴露で、心臓、血液系に影響が認められる。

 

【症状】

・頭痛(90%)
・嘔気嘔吐(47%)
・倦怠感(53%)
・頻呼吸(40%):しかしSpO2の低下がない
・失神(6%)

【ウイルス性疾患との鑑別点】
CO中毒は
・発熱がない
・一緒にいた人やペットも同じ症状がある。
・新鮮な空気の下に行くと症状が軽快する。
・体が煙や煤臭い

【検査】
・血液ガス分析でCO-Hb測定(動脈血でも静脈血でもよい
※ 正常値
非喫煙者:1~3%
喫煙者:4~5%
ヘビースモーカー:9~15%
喫煙者では高めに出る
時間と共に低下する
症状や重症度と相関しない(組織中に移行するため)

・心筋虚血の有無の確認
心電図、心筋トロポニン

【治療】
1.大気圧下100%酸素吸入
→CO-Hbが正常化するまで、または6時間以上

2.高圧酸素療法
意識障害、精神状態変化、心筋虚血の所見(胸痛、トロポニン上昇、心電図変化)、アシデミアなどを総合的に判断

【後遺症】
遅発性脳症(DNS:delayed neurologic sequelae)
・回復後、2日~4週間の無症状期を経て、遅発性の精神・神経症状を呈する
→CO中毒の診断が付いた人には、必ずDNSの可能性を説明すること。

 

 

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