新・徒手筋力検査法第10版
2020/3/21
Dale Avers (著), Marybeth Brown (著), 津山 直一 (翻訳), 中村 耕三 (翻訳)
評価
5 Normal :強い抵抗を加えても、運動域全体にわたって動かせる
4 Good :抵抗を加えても、運動域全体にわたって動かせる
3 Fair : 抵抗を加えなければ重力に抗して、運動域全体にわたって動かせる
2 Poor :重力を除去すれば、運動域全体にわたって動かせる
1 Trace: 筋の収縮がわずかに認められるだけで、関節運動は起こらない
0 Zero : 筋の収縮は認められない
「+」「ー」表記について(新・徒手筋力検査法第10版)
・Danielsらによる『新・徒手筋力検査法第10版』)では、プラス(+)やマイナス(-)の表記を推奨していない。
・段階1から段階2になるには筋収縮が観察されてから 重力を除いた状態で全運動範囲の関節運動が生じること である。そのため全運動範囲の関節運動が生じないとき には段階1と段階づけされてしまうので、段階1と段階2 の筋力差を判定しづらい。
・2-は、段階1からわずかでも 筋力の向上を判定するために段階2の領域を細分化した ものである。
「3+」とは?
・重力に抗して運動範囲全体にわたり完全に動かせる上に、最終的に到達した位置を軽い抵抗に抗して取り続け得るものを3+と付記する
←手根伸筋が3+の場合、手背屈手装具を使用できるという意義があるためである。
・「2-」とは?
・重力の影響を最小にした水平面内での運動であれば、運動範囲の一部を動かせるもにを意味する。
←わずかでも機能に回復が認められることを判定する上で重要な機能上の差異を表すためである。
MMT3(重力に抗して、運動域全体にわたって動かせる)の測定肢位
・肩関節伸展:腹臥位
・肩甲骨内旋・外旋:腹臥位
・肘関節屈曲:座位
・股関節伸展:腹臥位
・足関節背屈:座位
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