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子宮内膜症

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疾患

・子宮内膜症とは、子宮内膜またはその類似組織が子宮以外の部位で増殖、発育し、機能する疾患である。

・子宮内膜症患者のうち88%が月経困難症を訴え、そのうち70%が鎮痛剤を必要とするほどの強い疼痛を有する。

・月経時以外の下腹部痛・腰痛は46%、性交時痛・排便痛は30%と、慢性骨盤痛は高頻度に認められる。

・不妊は30~60%に認められる。しかし、自覚症状と病巣の重症度とが比例しないことが特徴である。

内診では、後腟円蓋からダグラス窩に有痛性の抵抗や結節状の腫瘤を触れることが多い。

 

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検査

腫瘍マーカー

・血清CA125

MRI

・MRIにおいて卵巣子宮内膜症性嚢胞は、T1強調画像、T2強調画像ともに高信号を示す。特徴的な所見として、T1強調画像で均一な高信号を示すにもかかわらず、T2強調画像で”shading”と呼ばれる低信号の部分が認められることがある。

・確定診断は、腹腔鏡あるいは開腹などによって腹腔内所見を直視下かつ組織学的に確認する必要がある、ということが他疾患にない特徴の一つである。

・自覚症状、内診所見、画像診断、血清CA125値などを総合的に判断して、子宮内膜症を疑うものを「臨床子宮内膜症」とする。

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