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臍ヘルニア(ヘルニア)

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疾患

・いわゆる、「でべそ」のこと。

・生後数週以内で出現し、新生児の20~25%に認めるよくみられる疾患の1つである。

・発症頻度は人種差があり、白色人種は3%程度、次いで有色人種、特に黒色人種は20%程度認める。男児にやや多いとされている。

・低出生体重児では、発生頻度が高く1,000~1,500gで約80%と多い。

・染色体異常や甲状腺機能低下の小児でも発症頻度が高い。

・生後2~3カ月までは増大することが多く、その後、筋肉の発達に伴い1歳までに80%、2歳までに90%が自然治癒する。

 

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治療

・治療方針は年齢に応じて決める。

・2~3歳までは、自然軽快を十分期待できることから、経過観察とするのが一般的である。

・その年齢以上であれば、家族が望めば手術を考慮する。

・ヘルニア門が2cmを超えていると自然軽快は期待できないとの報告もあることから、もっと早期に行う施設もある。

・生後6カ月以下であれば、保存的治療(圧迫療法)を行ってもよい。しかし治癒率に関しては、行ったほうがよいと、わが国では報告されているものが多いが、エビデンスレベルではいまだ十分ではなく、洋書では意味がないと記載されているものもある。数カ月継続しなければならず、効果自体が不確実であることや皮膚障害や穿孔の報告も散見されるため十分な説明が必要である。

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