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吸光光度分析

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吸光光度分析

・吸光光度分析とは、光度計を用いて試料の吸光度や透過度を測定し、試料の濃度や含有量、濁度などを定量分析する手法

・吸収スペクトルとは、物質がどの波長の光をどの程度吸収するかをグラフに表したものです。通常、縦軸に吸光度、横軸に波長(または波数)を取ります。

 

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吸収スペクトル、吸収極大波長

・物質にはそれぞれに固有のエネルギー準位があり,従って吸収する光の波長も違うので目に見える色も千差万別です。物質がどの波長の光をどの程度吸収するかをグラフに表わしたものを吸収スペクトルという。

・吸収極大とは、光を吸収する物質の吸収スペクトルにおいて、吸光度が最も大きい部分を指します

 

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吸光度の式

A(吸光度) = ε × c × ℓ 

A:吸光度

ε:モル吸光係数、 c:吸光物質の濃度c(mol/L)、ℓ:セル容器の光路長(セル長) (m)

 

※ モル吸収係数:

物質が光を吸収する度合いを示す物理化学的定数。物質に固有の値。

吸光光度法において、物質1モル当たりが吸収セルの光路長が1cmの条件で、どれだけの単色光を吸収するかを表す。

 

 

吸光度方程式

A

=-Log(I/I0)

=log(I0/I)=2 ーlog10 (T)

 

I0:入射光の強度、I:試料を通過した後の光の強度

T(透過率%) =( I//I0 )×100

 

 

例)吸光度A=0.3の時に吸収される%

0.3=-Log(I/I0)

Log(I/I0)=-0.3

I/I0=10^-0.3≒0.50

つまり、吸光度0.3では、入射光の約50%が試料溶液に吸収される

 

光電子増倍管

・光電子増倍管は、入ってきた光を電子に変え、その電子を電圧で加速して物にぶつけて多段階で飛び出てくる電子を増やすことで、弱い光を高感度で測定する装置

 

セル

・試料を入れる容器は通常「セル」と呼ばれ、ガラス製と石英製の2種類があります。

・ガラス製は、波長340nm以下の紫外域の光を通しにくいので340nm以上の可視域測定用に使われています。

・一方、石英セルは紫外・可視域の全波長の光を通しますが、高価なため主に紫外域測定用として使われます

 

定量下限

・吸光光度分析法おける定量下限値は、検量線上で「吸光度0.03」に相当する分析対
象物質の標準溶液濃度(Sμg/mL)とする

標準液:あらかじめ濃度のわかっている試料

 

分配平衡

 

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