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剥離剤による中毒

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橋梁塗膜除去工事や石綿除去工事などを行う作業者に 剥離剤による中毒が多発しています!

橋梁塗膜除去工事や石綿除去工事などを行う作業者に剥離剤による中毒が多発しています!

 

剥離剤を使用した塗膜の除去作業中に、剥離剤に含まれる有害物(ジクロロメタン、ベンジル
アルコールなど)を吸い込み、意識不明、視覚障害等となる事案が多発しています。
法令で規制されていない物質でも、人体に有害なもの(中枢神経への毒性だけでなく、発
がん性、生殖毒性を有するもの、化学火傷を生ずるものなど)もありますので、剥離剤を使
用する場合は、以下の対策を講じるようにしましょう。

 

剥離剤とは

剥離剤とは、金属やガラス、プラスチックなどの表面に付着した塗装や塗膜、接着剤などを剥がす薬剤です。
剥離剤は、塗装不良品に再塗装を施す際の前処理や塗装用治具の洗浄、型枠の脱型など、さまざまな場面で使用されます。
剥離剤には、次のような種類があります。
塩素系(ジクロロメタン系)強力な剥離力がありますが、人体や環境に悪影響を与えるため注意が必要です
非塩素系(アルコール)塩素系に比べて環境に優しく、塗膜や樹脂を柔らかくして溶かします
水溶液系(アルカリ系)環境への安全性が高く、取り扱いやすいのが特徴です
酸系無機酸や有機酸を配合した水溶液タイプの剥離剤で、鉄の内部まで浸透しサビや腐食の原因を引き起こす可能性があります

 

① ラベル・SDSの入手・確認

● 使用する剥離剤の容器に表示されているラベル、添付されているSDSを確認※
※特に危険有害情報、取扱いおよび保管上の注意、ばく露防止および保護措置を確認
● SDSが添付されていない場合は、販売店舗またはメーカーから取り寄せる
● SDSを入手できない製品の使用は避ける

② SDSの情報に基づいてばく露防止措置を実施

● SDSに記載されているばく露防止および保護措置を確実に実施
● SDSを入手できない製品をやむを得ず使用する場合は、有害物が含まれているものとみなして適切な呼吸
用保護具、保護眼鏡、不浸透性の保護手袋・保護衣などを使用
防毒マスクを使用していても、吸収缶が破過して中毒となっている事案が発生しています!
● 作業場所をビニルシートなどで覆って通風が不十分な場合は、排気装置を設けるなど、作業場所の有害物の濃度を低減させる対策を実施

 

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