異物誤嚥時の症状
・「突然発症」が原則
・choking sign
両手で自らの首を絞めるような仕草
・吸気時の狭窄音
対応
・十分な酸素投与
換気困難な場合はバッグバルブマスクを用いた高流量酸素投与
・気道確保
患者の意識がなく、口腔内に異物が視認されれば除去(指で掻きだす、鉗子で取り出す)
視認されない場合や除去困難な場合
まずは「背部叩打法」を優先しておこなう
・成人や1歳以上の小児では、異物による気道閉塞、つまり窒息発生時には、まず背部叩打法を行うことが最新版のCoSTRでは推奨されています。
・これを受けて、日本蘇生協議会(JRC)による最新のガイドラインでも、まず背部叩打法を優先的に行うことを推奨しています。
・その理由としては、背部叩打法は腹部突き上げ法と比べて手技が簡単であること、そして第二に合併症が起きにくいため。
「声が出ないか有効な咳ができない、あるいは当初は咳をしていてもできなくなった場合には,成人や1 歳以上の小児では,まず背部叩打を行う.背部叩打で異物が除去できなかった場合は、腹部突き上げを行う」(日本蘇生協議会(JRC)蘇生ガイドライン2020)
① 背部叩打法(first choice)
・胸または下顎を片手で支えてうつむかせる
・他方の手の掌底で、肩甲骨間を5回程度たたく
② 腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)
※ 妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は禁忌(背部叩打法のみ行う)
・異物が取れるか、意識が無くなるまで続ける
・意識が消失したら、直ちにCPR開始
背部叩打法、腹部突き上げ法で解除できなかった場合
マギール鉗子による異物除去
・喉頭鏡で喉頭展開し、マギール鉗子で異物除去
壁吸引を挿管チューブにつなげ異物吸引
コメント