疾患
・若年男性に多い(7:3)
・誘発因子:運動、咳嗽、喘息発作、嘔吐などの胸腔内圧が上がる状況で発症しやすい
・しかし誘発因子を認めない例も1/3で認められる
症状
・胸痛
・呼吸苦
・皮下気腫
・嚥下痛
・微熱
Hamman徴候
・縦隔気腫で聞かれる(その他、左気胸でも聞かれる)
・感度は13.8%
・心拍動に一致してきかれる水泡音(crunching、bubbling)
・縦隔内の空気が心拍動によって移動することによって生じる
・下部前胸部で聴取し、吸気時や左側臥位で増強、呼気時や座位で減弱する
検査
・胸部X線の感度は83%
・胸部X線が正常でも疑いが強い場合は、胸部CTで評価する必要がある
治療、予後
・対症療法でほとんどの症例は改善する
・再発率は0.8%
・緊張性気胸を1.2%で認め、また心嚢内気腫では心タンポナーデのリスクとなるため注意が必要
特集 あなたの切実なギモンにズバリ答えます! 消化器診療“虎の巻”
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