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胆嚢腺筋腫症

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疾患

・胆嚢腺筋腫症(以下ADM)は、胆嚢壁内におけるRokitansky-Aschoff sinus(以下、RAS)の増殖により胆嚢壁の肥厚、壁内の嚢胞性変化(拡張したRAS)、上皮の増殖、平滑筋細胞の増生を特徴とする疾患。

胆嚢壁が部分的あるいは全体に分厚くなる病変(胆嚢壁肥厚)であり、通常は小さな嚢胞構造やコメット様エコー(石灰化)を伴う。

・胆嚢腺筋腫症の原因は不明。また胆嚢腺筋腫症から胆嚢癌が発生しやすいという関連性もない。

・肥厚した胆嚢壁の部位によって3つの型(底部限局型、分節型、びまん型)に分類され、分節型の胆のう腺筋腫症では胆嚢にくびれができるため、くびれの底部側に胆汁がうっ滞して結石が形成されることがある。

・約90%に胆石を伴う。そのため胆石の症状が主であることが少なくない。胆嚢炎合併例では腹痛発熱が症状として出ることがある。

・一般に胆嚢腺筋腫症による症状はほとんどなく、胆嚢ポリープと同様に健診の超音波検査等で偶然発見されることが多い。一方で胆嚢結石を合併していたり、胆嚢炎を併発して腹痛を伴うことが稀にある

・腹痛などの症状がなく、肥厚した胆嚢壁の層構造に不整あるいは断裂を伴っているといった胆嚢癌を疑う所見がなければ、胆嚢ポリープと同様に、年1回の腹部超音波検査による経過観察を行う。しかし胆嚢癌が少しでも疑われる場合には、MRIやCT、EUSによる精密検査が必要。

 

 

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病型

・肥厚した胆嚢壁の部位によって「全般型(diffusetytype; generalized type)」「分節型(segmental type; annular type)」「限局型(fundul type;localized type)」に分類される。

 

参照(このサイトより引用):https://medical.jiji.com/medical/013-2055-01

 

 

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治療

・1年に1回ほどの頻度で腹部超音波検査を行う。しかし悪性腫瘍との見分けが必要な場合には、CT、MRI、超音波内視鏡検査(EUS)による精査が必要である。

・腹痛の原因と診断された場合や胆嚢癌と区別できない場合には胆のう摘出術を施行

・「良・悪性の鑑別が困難であるとき」「胆嚢炎を合併したとき」「膵・胆管合流異常を合併した時」などは手術を考慮

・胆嚢癌を合併するときは癌根治術が必要。

・膵・胆管合流異常例では、胆管拡張があれば胆管切除・胆道再建の追加が必要

 

 

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