Dr.Gawaso,M.D.,Ph.D.

スポンサーリンク
感染

淋菌感染症

淋菌(Neisseria gonorrhoeae) ・グラム陰性双球菌 ・性行為感染症 ・男性の尿道炎、女性の子宮頚管炎、子宮骨盤腹膜炎が代表疾患 ・その他口腔性交による淋菌性咽頭炎、淋菌性結膜炎もある 1)尿道炎 ・ 淋菌尿道炎の20~3...
感染

腸球菌(Enterococcus)

特徴 ・G(+)球菌。短連鎖を形成 ・腸管に常在 ・日和見感染症の起因菌の一つ ・尿路感染症、感染性心内膜炎、腹腔内感染症、髄膜炎の原因となる。 ・セフェム系にはほぼ耐性 ・E.faecalisはほぼ全てがペニシリン感受性であるのに対し、E...
消化器

腹膜垂炎

腹膜垂とは ・腹膜垂とは、結腸自由ひもと大網ひもに沿ってみられる奬膜に包まれた脂肪組織で、成人では0.5~5cm程度で、約100個あるとされている。 ・画像診断で正常の腹膜垂を同定することは困難だが、炎症や石灰化をきたせば同定できるようにな...
スポンサーリンク
消化器

顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)

疾患 ・画像上、血液検査上、内視鏡検査では明らかな所見はないが、大腸の組織生検にて特異的な所見が認められる病態。 ・症状として下痢、体重減少、腹痛、夜間下痢(機能性腸疾患との鑑別)など ・60歳以上の高齢者、女性に多い ・上皮下のコラーゲン...
感染

肺炎球菌

・グラム陽性球菌(α溶血性連鎖球菌の一種) ・中耳炎、副鼻腔炎、肺炎といった気道関連の感染症や、 髄膜炎、感染性心内膜炎、敗血症などの重篤な感染症を引き起こすこともある ・菌体は厚い莢膜に囲まれ、マクロファージなどの貪食から逃れることが可能...
感染

黄色ブドウ球菌(CNS、MSSA、MRSA)

コアグラーゼ試験による分類 ・黄色ブドウ球菌は血漿を固める作用があるコアグラーゼの産生性により、「コアグラーゼ陽性」の黄色ブドウ球菌と、「コアグラーゼ陰性」の黄色ブドウ球菌(coagulase-negative staphylococcus...
感染

クリンダマイシン

特徴 ・腸球菌を除くGPC(黄色ブドウ球菌も含む) ・嫌気性菌に有効だが、横隔膜下の嫌気性菌であるBacteroides fragilisには耐性(30~50%が耐性)が増えている ・一方で横隔膜より上の嫌気性菌には有効 ・グラム陰性菌はカ...
診察・検査

特発性縦隔気腫

疾患 ・若年男性に多い(7:3) ・誘発因子:運動、咳嗽、喘息発作、嘔吐などの胸腔内圧が上がる状況で発症しやすい ・しかし誘発因子を認めない例も1/3で認められる 症状 ・胸痛 ・呼吸苦 ・皮下気腫 ・嚥下痛 ・微熱 Hamman徴候 ・縦...
診察・検査

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

参照(このサイトより引用): FEV1(1秒量) ・最初の1秒間に呼出される量。 %VC(パーセント肺活量):基準値80%以上 ・実測肺活量 ÷ 予測肺活量 ・80%未満で拘束性換気障害 ※指標の前に%がついている場合には、予測値に対しての...
心電図

異常Q波の定義

異常Q波の定義: 「幅1mm(0.04秒)以上で、深さがR波の1/4以上のQ波」 ※例外(正常): V1、Ⅲ、aVLで単独に認める場合は正常
感染

免疫不全の種類と原因

免疫の種類 免疫不全を漠然と「免疫不全」とせず、どの種類の免疫不全なのかを考える必要がある ・細胞性免疫と液性免疫で大きく異なる点は、異物に対する攻撃方法です。細胞性免疫では免疫細胞が直接異物を攻撃しますが、液性免疫では抗体を作って異物に対...
脳神経系

一過性全健忘(transient global amnesia)

疾患 ・一時的に記憶障害が起こる病気で、新たに記憶が構築されないこと(前向性)を特徴とする。 ・原因は不明 ・50〜70歳代の女性に多い(40歳未満で発生することはまれ) ・順行性健忘で、発症以前の記憶は保持されるため、名前や住所などの質問...
脳神経系

正常圧水頭症(症状、脳室拡大の指標)

三徴 認知機能障害 歩行障害 尿失禁 診察所見 Timed Up & Go Test(TUG) ・歩行機能障害の評価 FAB (frontal assessment battery) ・前頭葉機能評価 ・正常圧水頭症では低下する傾向がある ...
リハビリテーション

Timed Up & Go Test(TUG)

検査の意義 ・Timed Up & Go Test(TUG)は開眼片脚起立時間とともに「運動器不安定症」の指標となっている。 ・高齢者の運動機能検査の中でもTUGは信頼性が高く、下肢筋力、バランス,歩行能力、易転倒性といった日常生活機能との...
総合診療・家庭医療

オトガイしびれ症候群(Numb chin syndrome:NCS)

疾患 ・NCSとは、オトガイ神経分布域(下顎、下口唇、歯肉)の感覚異常を特徴とする神経障害をきたす症候群である ・下歯槽神経障害による ・歯科的な原因が明らかでない時は乳癌や血液学的悪性腫瘍などのよる可能性が考えられるため、病因の検索が必要...
脳神経系

顔面神経障害(診察、鑑別)

顔面筋の診察 1)顔面上部(額のしわ寄せ) ・検者の指を注視してもらい、上にあげた指を頭を動かさずに追視してもらうと額に皺が寄る ・額の筋は両側支配であるため、末梢性ではしわ寄せができないが、中枢性では上部顔面の麻痺はなくしわ寄せができる ...
脳神経系

低随液圧症候群

疾患 ・スポーツや外傷、出産を契機として髄液の漏出が生じ、低随液圧となる疾患 ・慢性頭痛の原因として近年発見が増加している 症状 ・臥位で改善し、起立時に増悪する慢性頭痛 ・頭痛は立位により数分~数時間かけて増悪するが、一部で劇症型の頭痛を...
脳神経系

脳静脈洞血栓症

疑うべき所見 ・髄膜炎にしては熱はないが、頭痛が増悪傾向にある ・腰椎穿刺で細胞数は正常であるが、圧が高い ・頭部CTで脳が腫れている ・通常の血管支配領域を超えた梗塞範囲を来す脳梗塞や出血性梗塞、機序不明の梗塞の場合に鑑別に想起する ・若...
スポンサーリンク