感染 淋菌感染症 淋菌(Neisseria gonorrhoeae)・グラム陰性双球菌・性行為感染症・男性の尿道炎、女性の子宮頚管炎、子宮骨盤腹膜炎が代表疾患・その他口腔性交による淋菌性咽頭炎、淋菌性結膜炎もある1)尿道炎・ 淋菌尿道炎の20~30%にクラミ... 2022.03.16 2022.11.23 感染
感染 腸球菌(Enterococcus) 特徴・G(+)球菌。短連鎖を形成・腸管に常在・日和見感染症の起因菌の一つ・尿路感染症、感染性心内膜炎、腹腔内感染症、髄膜炎の原因となる。・セフェム系にはほぼ耐性・E.faecalisはほぼ全てがペニシリン感受性であるのに対し、E.faeci... 2019.05.10 2022.11.23 感染
感染 肺炎球菌 ・グラム陽性球菌(α溶血性連鎖球菌の一種)・中耳炎、副鼻腔炎、肺炎といった気道関連の感染症や、髄膜炎、感染性心内膜炎、敗血症などの重篤な感染症を引き起こすこともある・菌体は厚い莢膜に囲まれ、マクロファージなどの貪食から逃れることが可能な構造... 2022.11.23 感染
感染 黄色ブドウ球菌(CNS、MSSA、MRSA) コアグラーゼ試験による分類・黄色ブドウ球菌は血漿を固める作用があるコアグラーゼの産生性により、「コアグラーゼ陽性」の黄色ブドウ球菌と、「コアグラーゼ陰性」の黄色ブドウ球菌(coagulase-negative staphylococcus:... 2021.11.11 2022.11.23 感染
感染 クリンダマイシン 特徴・腸球菌を除くGPC(黄色ブドウ球菌も含む)・嫌気性菌に有効だが、横隔膜下の嫌気性菌であるBacteroides fragilisには耐性(30~50%が耐性)が増えている・一方で横隔膜より上の嫌気性菌には有効・グラム陰性菌はカバーしな... 2019.05.10 2022.11.22 感染
感染 免疫不全の種類と原因 免疫の種類免疫不全を漠然と「免疫不全」とせず、どの種類の免疫不全なのかを考える必要がある・細胞性免疫と液性免疫で大きく異なる点は、異物に対する攻撃方法です。細胞性免疫では免疫細胞が直接異物を攻撃しますが、液性免疫では抗体を作って異物に対抗し... 2020.09.16 2022.11.17 感染膠原病
感染 リウマチ熱 疾患・リウマチ熱は、A群レンサ球菌(Group A streptococcus:GAS)の上気道感染後、2~4週間で発症する急性の非化膿性炎症性疾患・発熱、多関節炎、心炎、皮下結節、輪状紅斑、舞踏運動などを引き起こす。・好発年齢は5歳~15... 2021.02.15 2022.11.09 小児科感染
感染 HIV感染症 HIVのスクリーニング検査スクリーニング検査を行う場面※ 検査を行うためには同意の取得が必須・入院時、術前検査(施設の方針による)・妊婦(強く推奨される)・梅毒患者・非ホジキンリンパ腫の患者・MSMで不明熱の患者・40歳代で帯状疱疹を繰り返... 2022.03.16 2022.10.29 感染
感染 尿道炎(淋菌、クラミジア) 原因菌・クラミジア(Clamydia trachomatis)・淋菌(Neisseria gonorrhoeae):グラム陰性双球菌※ 淋菌尿道炎の20~30%にクラミジア感染症を合併する。※ 反応性関節炎を来すことがある検査・まずは尿道分... 2020.07.13 2022.10.29 感染泌尿器科産婦人科
総合診療・家庭医療 性交渉歴の聴取(5P) 性交渉歴を聴取すべき状況※ 性感染症の事前確率が高い状況では聴取する必要がある・性感染症で起こり得る症状に「長引く」「難治性の」「原因不明の」枕詞がつく場合・海外渡航歴がある患者(渡航者の約20%が行きずりの性交渉を経験し、そのうち約50%... 2019.04.28 2022.10.29 感染総合診療・家庭医療診察・検査
感染 小児の肺炎 疫学・小児肺炎の原因微生物の多くはウイルス・特に2歳未満に小児肺炎入院の80%弱がウイルス性・RSウイルスが最多で、ライノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどが原因・細菌性とウイルス性の混合感染もあ... 2022.10.25 小児科感染
感染 真菌感染症 真菌で抑えるべき2種類① 酵母様真菌(yeast)・カンジダ属・クリプトコッカス属莢膜、墨汁染色β-D-グルカンは上昇しない② 糸状真菌・アスペルギルス属抗真菌薬の4分類① フルコナゾール② ポリコナゾール・アスペルギルス用③ ミカファンギ... 2021.02.15 2022.10.20 感染
感染 化膿性脊椎炎(椎間板炎、椎体炎) 脊椎炎? 椎間板炎? 椎体炎?・「整形外科学用語集」(日本整形外科学会編)に「椎間板炎」「椎体炎」なる用語はない。「化膿性脊椎炎(pyogenic spondylitis)」は用語集にある。(→脊椎の感染症が「椎体前辺縁の終末動脈で増殖」→... 2019.09.04 2022.10.18 感染整形外科・外傷
感染 カテーテル関連血流感染症(CRBSI) 検査血液培養・末梢静脈からの血培は必須。可能ならばカテーテル抜去し、先端培養も提出。・カテーテルハブ由来と末梢静脈からの2か所から採取診断基準以下のどれか一つを満たす場合、CRBSIと診断① 1セット以上の皮膚から採取した血液培養とカテーテ... 2022.10.17 感染
消化器 肝膿瘍 疾患・「不明熱」の原因となることがある・原因微生物は「細菌性」と「アメーバ性」に大きく分かれる・特に感染初期で膿瘍形成が不完全な段階や微小な膿瘍の段階では単純CTでは見落としてしまう可能性があり、造影CTや腹部エコーを行わなければ診断にたど... 2022.10.15 感染消化器
呼吸器 誤嚥性肺臓炎(誤嚥性肺炎との違い) 誤嚥性肺臓炎(aspiration pneumonitis、Mendelson症候群)・明らかな誤嚥のエピソード後の呼吸器症状の場合に疑う(↔「誤嚥性肺炎」は不顕性誤嚥が原因で、通常明らかな誤嚥のエピソードはない)・細菌の関与はなく、胃酸や... 2022.09.14 2022.10.03 呼吸器感染
診察・検査 グラム染色(Gram染色)の基本 Geckler分類※ 「Geckler分類4群以上」の検体で観察することGeckler分類・グラム染色を行い、それを診断のための材料にするには質の良い検体採取が必須である。・特に喀痰の質は重要で、肺炎を評価する場合には「Geckler分類の... 2020.09.15 2022.10.03 感染診察・検査
感染 急性副鼻腔炎、鼻副鼻腔炎の治療 症状・発熱(ないこともある)・くしゃみ、鼻汁、鼻閉・頭痛、頬部痛、顔面圧迫感・頭を下げると頭痛が悪化・経過は良好で、86%は発症から7~15日以内に抗菌薬を投与せずとも改善するウイルス性、細菌性の鑑別・多くはウイルス性・症状が2峰性に悪化す... 2020.11.13 2022.10.01 感染耳鼻科