筋電図検査
検査に影響する要因
・皮膚温低下にて伝導速度は低下する
病変分類
脱髄病変
・伝導速度低下
軸索変性
・軸索の数が減少すると発火する筋線維の数が減少するため、複合筋活動電位振幅が減少する
安静時活動電位
・fibrillation potential
・fasciculation potential
H波、F波
参照:https://www.rehabilimemo.com/entry/2016/08/14/151825
H波
・Ⅰa感覚神経線維を刺激してα運動神経線維を発火させる単シナプス反射
・H反射は、1990年にドイツのPaul Hoffmannによって報告され、Hoffmann氏の頭文字からH反射と呼ばれる。
・筋に電気刺激を与えると、太く興奮しやすい(閾値の低い)感覚神経であるⅠa線維が刺激される。
・刺激はⅠa線維を上行して脊髄内に到達する。
・脊髄内でシナプスを介してα運動ニューロンに伝わり、α運動線維を下行して筋に到達し、筋の収縮が起こる。
・この筋収縮の筋電図波形を「H波」とする
・検出できるのは、筋紡錘の多い「ヒラメ筋」「大腿四頭筋」「橈側手根屈筋」に限定される。
・刺激持続時間は0.5~1.0msとする
・H波はM波の閾値程度で最大となる。その後刺激強度を上げるとM波振幅は増大するのに対して、H波振幅は減少する
F波
・α運動ニューロンを逆行性に刺激して前角細胞が発火して生じる波
・M波、H波に比べて振幅は小さい
リハビリテーション医学・医療コアテキスト準拠 リハビリテーション医学・医療Q&A
「CLINICAL REHABILITATION」別冊 新版 リハビリテーション医学Q&A 専門医を目指して
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