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MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)

MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)

MASH(Metabolic Dysfunction Associated Steatohepatitis:代謝機能障害関連脂肪肝炎)について:

・肥満や糖尿病などのメタボリックシンドロームが原因で肝臓に脂肪が蓄積し、さらに肝臓に炎症や損傷が起きている状態を指す。

・以前は「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」と呼ばれていたが、近年「MASH」に名称が変更された。

・進行すると肝硬変や肝臓がんへ進むリスクがあり、健康診断での肝機能検査や腹部超音波検査などで早期発見することが重要です。

・MASHには遺伝子異常が関与しています。特に、転写因子Egr2が単球から線維化マクロファージへの分化を促進することでMASHの肝線維化進展に重要な役割を果たしていることが分かっています。また、PNPLA3遺伝子多型などの遺伝的要因も、MASHの発症や肝線維化進展、肝疾患関連イベントに関与していることが示されており、日本人ではPNPLA3リスクアレルが比較的多く、病態や予後に強く影響しています。つまり、MASHの病態形成や進展には複数の遺伝子異常が関連しており、これらの遺伝子多型の研究が今後の治療やリスク評価に重要な意義を持っています。

肝線維化を評価する血液バイオマーカーとして、M2BPGi、FIB-4、M2BPGiなどがある。

・肝生検の代替としてFibroScanなどの非侵襲的検査がある。

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