検査
・X線では「肩関節前後」「肩甲Y」「Velpeau腋窩」の3方向
・CTは骨折部を立体的に把握するために有効
Neer分類
・上腕骨近位部骨折の分類法
・上腕骨近位部を「上腕骨頭」「大結節」「小結節」「骨幹部」のの4つのセグメントに分ける。
・それぞれ1㎝以上解離、または45°以上の回旋転位がある場合を「転位あり」とする。
治療・リハビリテーション
保存治療
・骨折部の連続性が保たれている2 part骨折では保存治療が実施されることが多い
・急性期は三角布とバストバンドで固定し、上腕骨の内反、内旋、外旋を制限
・早期より手指・肘の可動域訓練を行い、浮腫やこわばりを予防する
・早期(受傷1~2週目)から、三角巾を使用しながらの「振り子運動」や「関節可動域訓練」を開始する(痛くても)
・またhanging castを使用し、早期から上肢にかかる重力を利用した訓練も有効
・骨癒合が得られてきたら徐々に自動運動も行い、徐々に筋力をつけていく
手術療法
・3~4partで転位がある場合、手術が実施されることが多い
・外科頚骨折では骨幹部の幅を基準として、50%以上転位しているか、骨頭が45度以上回旋転位してる場合、手術を考える
・高齢者では人工骨頭置換術が施行されることがある
・骨折部位や術後の安定性を参考に、訓練させる筋を検討する
・大結節、小結節には腱板を構成する筋群が付着するため、安定性を十分確認した上で関節可動域訓練を実施する
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