匙状爪（spoon nail)

概念

スプーンネイルとも言い、爪が薄くなり、爪の両側や爪先がそり返ってスプーンのような状態の爪をいう

・鉄欠乏性貧血

・甲状腺機能低下症

・糖尿病

・心臓病（心不全、先天性心疾患）

循環障害や酸素供給の不足によって爪の成長や形成に影響が及ぶため

・乾癬

・先天的、遺伝的要因

・外傷:

爪に直接的な外傷が加わることで、爪の成長に影響が出て匙状爪が形成されることがある。

例えば、爪をひっかいたり、挟んだりすることによって発生することがある。

・環境要因、職業性

爪に常に水分が当たる状態や、爪を頻繁に濡らしたり乾燥させたりすること

爪を過度に剥がす習慣や、化学物質による刺激

指腹に加わる力よりも爪甲の支える力が弱い時（手指に力の加わる仕事をする人に生じやすいもの。すべての爪甲に生じるのは稀）

・慢性的な外力

指先に力がかかりすぎないように心がけ、爪の両端を短く切りすぎないようにすることで徐々に改善することがほとんどである。