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ワルファリン(ワーファリン)中和法

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ガイドライン「心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血への対応」に準拠した手順

参照:

日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン

『2020 年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン』

 

『心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血への対応』

・軽度の出血の場合は安易に休薬することなく,適切な抗血栓療法の継続を考慮する.

・中等度から重篤な出血ではクラス I として抗血栓薬の中止,止血処置,適切な点滴によ循環動態の安定化,および脳内出血やくも膜下出血時には十分な降圧を図る

・ワルファリン療法中の急性重篤出血時,または重大な出血が予想される緊急を要する手術・処置の施行時の出血傾向の抑制を目的に『プロトロンビン複合体製剤』や『ビタミンK』 の投与(推奨クラス I),『新鮮凍結血漿』(推奨クラス I),遺伝子組み換え第 VII 因子製剤(保険適用外,推奨クラスIIb)の投与が勧められる
急速是正にもっとも速く確実な効果を示すのは『プロトロンビン複合体製剤とビタミン K の併用投与』である

ビタミンK製剤は単独投与の場合、中和効果出現まで3時間以上を要し速効性がないことから、『中等度から軽度の出血で緩徐な中和を得たい場合』に限られる

新鮮凍結血漿は、中和を得るまでの容量負荷が大きく投与に時間を要することから、緊急中和には推奨されていない

 

プロトロンビン複合体製剤

ケイセントラ®静注用(500IU/20ml、1000IU/ 40mL)

・プロトロンビン複合体製剤は INR 値と体重に応じて投与量を決める.

投与量

・INR が 2.0 以上 4.0 未満では 25 IU/Kg(最大投与量 2,500 IU)

・4.0 以上 6.0 未満では 35 IU/Kg(最大投与 3,500 IU)

・6.0 以上では 50 IU/Kg(最大投与量5,000 IU)を投与する.

・INR 2.0 未満での明確な投与指針は明らかにされていない.

 

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非専門病院での対応

① PT-INR<1.35を目標

・ワルファリン内服中の出血性疾患で中和が必要な場合、

PT-INR<1.35を目標とする

 

② 手順

① ビタミンK(ケイツー®、ケイツーN®):10㎎/2mL/A

・10㎎点滴静注

 

② PT-INRを1時間後、6時間後、24時間後に測定

・1時間後PT-INR>1.5ならFFP2~4単位点滴

・6時間後PT-INR>1.5ならビタミンK10㎎ 点滴追加

 

 

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