参考;専門医部会 シリーズ:内科医に必要な救急医療
〔日内会誌 100:1084~1088,2011〕
ショックの診断基準
「1.血圧低下」と「2.小項目のうち3項目以上」でショックと診断する
1.血圧低下
収縮期血圧 90 mmHg以下
○平時の収縮期血圧が 150 mmHg以上の場合:
平時より 60 mmHg以上の血圧下降
○平時の収縮期血圧が 110 mmHg以下の場合:
平時より 20 mmHg以下の血圧下降
2.小項目(3 項目以上を満足)
①心拍数 100回/分以上
②微弱な脈拍
③爪床の毛細血管のrefilling遅延(圧迫解除後 2 秒以上)
④意識障害(JCS2 桁以上またはGCS10 点以下),不穏,興奮状態
⑤乏尿・無尿(0.5 ml/kg/hr以下)
⑥皮膚蒼白と冷汗,または 39℃ 以上の発熱(感染性ショックの場合)
※ 血圧低下と小項目 3 項目以上でショックと診断する.
※ JCS:Japan Coma Scale,GCS:Glasgow Coma Scale
ショックを示唆する理学所見 「5P’s(それきみこ)」
そ:蒼白 pallor
れ:冷汗 perspiration
き:虚脱 prostration(元気がない、視線が合わない、反応がない、体がだらりとしている)
み:脈拍微弱 pulselessness
こ:呼吸促拍 pulmonary failure
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坂本 壮 (編集)(2021/7/12)
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