疾患
・感染症(単純ヘルペス(最多)、マイコプラズマ、アデノウイルス、HIV、結核、真菌など)、薬剤(バルビツレート、NSAIDs、ペニシリン、フェノチアジン、スルフォナミドなど)、自己免疫性疾患、悪性腫瘍などの種々の抗原に対するアレルギー反応の一表現型と考えられている(Tリンパ球による免疫応答)。
・感染症が原因の90%を占め、薬剤性が10%未満である
・若年~中年女性に多い。
皮膚所見
・病初期には小さな紅色丘疹
・経過と共に中から外に遠心性に拡大し、やや隆起する6~20mm大程の特徴的な環状浮腫性紅斑が関節伸側部や手背、足背、四肢伸側などに左右対称性に多発する
・紅斑の中心は陥没して特徴的な「標的状(target lesion)」と呼ばれる浮腫性紅斑となる
・水疱形成が著明なものもある
治療
・軽症であれば自然治癒することがあり、ステロイド外用や抗ヒスタミン薬内服で経過を見る
・軽症例では特に誘引なく再発を繰り返すことがある
・受傷例ではステロイド全身投与(0.5~1.0㎎/kg)
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