脳小血管病(ドック学会専門医試験)
脳小血管病について:
・脳小血管病には無症候性脳梗塞、大脳白質病変、脳微小出血を包含する。
・脳小血管病では、出血性脳卒中をきたすことも多い。したがて全例に抗血小板薬投与することは推奨できない。
・しかし頸動脈高度狭窄例では、出血リスクの低い抗血小板薬が勧められる。
・脳小血管病の大半は高血圧性脳血管病が占める。そのためその進行予防には、高血圧のコントロールが重要である。
・脳小血管病は認知機能低下の独立した危険因子である。
微小脳出血、無症候性微小脳出血(ドック専門医試験)
微小脳出血、無症候性微小脳出血について:
・無症候性微小脳出血は加齢とともに増加する。
・無症候性微小脳梗塞は加齢、脳卒中(脳出血、脳梗塞の両方)の既往、高血圧、糖尿病、抗血栓薬内服、アミロイドアンギオパチーが危険因子である。
・無症候性微小脳出血は認知機能低下と関連する。
・無症候性微小脳出血は脳出血と脳梗塞両方の危険因子である。
・無症候性微小脳出血は脳卒中の既往と関連があり、脳卒中の既往があることによって出現頻度が高まる。
疾患概念
・高齢、高血圧、糖尿病、大脳白質病変、脳卒中の既往、抗血栓薬内服があると出現頻度が高まる
・脳出血の極めて強い危険因子であり、また脳梗塞の危険因子でもある
・大脳基底核の微小脳出血は年齢、血圧と、皮質や皮質下の微小脳出血はアミロイドアンギオパチーと関係する
MRI / T2*(ティーツースター)
・出血病変のヘモグロビンが代謝されヘモジデリンに変化する。
・T2*はヘモジデリン沈着が低信号で表現され、微小出血の検出などに特に有用。
・この所見は数年間持続する。
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