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突発性難聴(一般医の対応)

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概念

・数時間以内に突然発生する、または起床時に認識される、中等度から高度の原因不明の感音難聴。

・年間発症頻度は人口10万人あたり60人程度

・50~70歳代に多い

・原因不明であるため、他疾患の除外診断である。

 

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症状

・突然発症する難聴(発症時刻を覚えている場合が多い)

「朝起きたら聞こえなくなっていた」

・難聴を自覚せず、耳閉感のみの場合もある

・多くは片側性、両側性は稀(3%)

・多くは耳鳴を伴い、場合によっては浮動性めまい、回転性めまいを伴う。

 

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病因

・不明(特発性)
・ウイルス感染(特に,単純ヘルペスが関与するもの)、自己免疫異常、急性の微小血管閉塞、側頭骨骨折または蝸牛に影響する重度の振盪を伴う鈍的頭部外傷など

 

診察所見

・鼓膜は特に問題がない場合が多い。

・感音性難聴

Weber法で音は健側に偏位

Rinne法では患側で陽性

(参照:難聴の検査について)

 

一般医の対応

・早期治療が重要(発症1週間以内の治療開始が必要)

・時間外、夜間は翌日耳鼻科コンサルトでもよいが、日中であればなるべく早めに紹介すること

(遅くとも24時間以内)

・他の脳神経異常を伴った場合はAICA梗塞を考慮する

(参照:HINTS(末梢性めまいか中枢性めまいかの鑑別

 

すぐに紹介できない場合

プレドニン内服、概ね1㎎/㎏/日から開始。

2日おき程度で漸減

(ただし可能な限り早急に耳鼻科コンサルト)

 

 

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