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脳小血管病(cerebral small vessel disease:SVD)

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概念

・脳小血管病(cerebral small vessel disease:SVD)とは、脳微細血管劣化に伴う効率的な脳内微小循環・代謝・ネットワーク維持の困難な状態,及びそれらによる認知・身体機能低下状態を指す。

・従来の大脳白質病変、Binswanger 病,leukoaraiosis(LA),lacunar 梗塞、無症候性梗塞、脳微小出血などの疾患群に対する総称である。

SVDの大半は高血圧性脳血管病が占める。したがってその進行予防には、高血圧のコントロールが重要である。

・これらの疾患を SVD と総称する意義は,病態研究の focus を白質から小血管へシフトさせ,脳の
小血管と微小循環の病態学に注目させることにある.

・SVDは脳卒中、認知機能障害の独立した危険因子である。

・臨床面からも SVD は脳梗塞の再発,認知機能,歩行障害などと関連することが示され,本症の病態の解明と予防策の検討が急務である

・これらの報告は,SVD には,脳小血管独自の機能や,構成細胞に起因する新しい病態機序が存在する可能性を示す.

・しかし,SVD の病態機序に関しては,未だ不明の点が多い.

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