疾患
・腸管膜血管主管部に器質的な閉塞を伴わないにも関わらず非連続性に広範囲に腸管の血流障害を来す病態で、血管攣縮によると考えられている。
・粘膜のみに一過性虚血状態によるものから腸管全層壊死に至るもの、穿孔を合併するものなど、虚血の重症度には幅がある。
・腸間膜虚血疾患の一つ。その中でも診断が難しく、かつ稀で致死的な急性腹症
・腹膜刺激症状の乏しい腹痛
・疼痛症状が強い(冷汗を伴うほどの疼痛)
・ソセゴン無効の疼痛
リスク因子
・腎機能障害、急性腎障害、透析患者
・心血管疾患の既往
・心不全
・末梢動脈疾患
・多臓器不全
・ジゴキシン内服歴
・低灌流
・重症熱傷
・血管収縮薬使用(コカイン、メタンフェタミン)
検査所見
・D-dimer上昇(感度100%)
・乳酸上昇(感度88%)
・造影CTで腸管壁の造影異常、腸管内気腫、門脈ガス
(25%は造影CT所見が正常)
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