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経口、注射が不能な場合の緩和治療(アンペック座薬、フェントステープ)

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アンペック座薬による治療

アンペック坐薬(10㎎)定時+アンペック坐薬(10㎎)レスキュ―

(坐薬屯用は2時間あけて、1日4~6回)で開始


その後フェントステープ定時+アンペック坐薬レスキュ―に変更可能

 

※貼付剤が有効血中濃度に入るまで12時間以上かかる

(それまではレスキューを使用してしのぐ)

 

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フェントステープによる治療

フェントステープ

・規格:0.5mg、1mg、2mg、4mg、6mg、8mg

初回投与する場合に「はフェントステープ0.5mg  1枚貼付」で開始

(フェンタニル 1日投与量 0.15mg/日に相当)

増量する場合は、2日以上あけて増量(貼付後最高血中濃度への到達は約24時間で、連日貼付によってその後の血中濃度が上昇するため)。

・レスキューはアンペック坐薬(10㎎)1/2本、2時間あけて、1日4~6回

・最大量は添付文書では「24㎎」だが、実際には強い痛みの場合、フェントステープだと用量調節がしにくく不向きである。そのため最大でも8mgまでとし、それでもだめならオピオイドの持続注射(入院だけでなく外来でも)を用いるべきである

(参考)添付文書

・本剤初回貼付後及び増量後少なくとも2日間は増量を行わないこと。連日の増量を行うことによって呼吸抑制が発現することがある。

・鎮痛効果が得られるまで患者毎に用量調整を行うこと。鎮痛効果が十分得られない場合は、追加投与(レスキュー)された鎮痛剤の1日投与量及び疼痛程度を考慮し増量する。

・「0.5mg」から増量する場合は「1mg」へ、「1mg」から増量する場合は「1.5mg」又は「2mg」へ、「1.5mg」から増量する場合は2mg、「2.5mg」又は「3mg」に増量する。

・本剤の1回の貼付用量が24mg(7.2mg/日)を超える場合は、他の方法を考慮すること。

 

 

Rp)フェントステープ開始処方

ベース:フェントステープ(0.5㎎)1日1枚

レスキュー:アンペック坐薬(10㎎)1/3~1/2本、2時間あけて、1日4~6回まで

 

 

(参考)モルヒネ経口、坐薬、フェントステープ換算
経口モルヒネ30mg=坐薬モルヒネ20mg=フェントステープ1㎎/日

 

(参考)麻薬開始量

・オキシコドン:10㎎/日

・経口モルヒネ:20㎎/日(アンペック坐薬13.3㎎/日相当)

 

 

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