総論
※ プライマリ・ケアで第一選択として使用しなければならない状況はほとんどない
・第一選択として使用するのは『レジオネラ肺炎に対するレボフロキサシン』くらい。
・抗緑膿菌、抗結核菌作用あり
・前立腺移行性が良い(前立腺炎)
・モキシフロキサシン(アベロックス:第4世代)はB.fragilisのカバーあり
・金属(Mg,Al,Fe,Zn,Ca)とキレートを形成しbioavailabilityが低下するため、制酸薬、下剤等と併用時には前後2時間開けて内服する必要あり。
種類
① シプロフロキサシン(CPFX):第2世代
・シプロキサン®
・1回500~750㎎、1日2回
・主にグラム陰性菌カバー
・緑膿菌を含むSPACEの菌をカバー
・グラム陽性菌(MSSA、MRSA、腸球菌)には効かない
・肺炎球菌、嫌気性菌に効かない
・抗緑膿菌作用が強い
② レボフロキサシン(LVFX):第3世代
スペクトラム
S(Staphylococcus spp)+HMPEK+SPACE
・連鎖球菌に耐性化が進みつつある
適応
・レジオネラ肺炎に対して第一選択。
・非定型肺炎(レジオネラ、マイコプラズマ)に適応
・肺炎球菌にも効く
・適応:シプロフロキサシン+肺炎球菌
・嫌気性菌には効かない
・1回500~750㎎、1日1回投与
問題点
・薬物相互作用
ワーファリン(効果増強)、酸化マグネシウム(吸収阻害される)
・薬剤性QT延長症候群
・結合組織障害(大動脈瘤、弁膜症、アキレス腱断裂)
・結核の診断を遅らせてしまう
③ モキシフロキサシン(MFLX):第4世代
※ プライマリ・ケア医が使う機会はなし
・アベロックス®
・1回400㎎、1日1回(内服のみ)
・緑膿菌、嫌気性菌(B.fragilis)のカバーあり
・肝代謝
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