おすすめ聴診器
リットマン ステソスコープ カーディオロジーIV
リットマン ステソスコープ カーディオロジーIV ブラック/ブルー 6201
商品紹介
■医師向け聴診器の新定番です。成人用と小児用のダイアフラムを両面に搭載しており、成人から小児までこれ一器で診察が可能です。
■チューブは音の損失を軽減する高感度のツーインワンチューブを搭載しています。
■ダイアフラムとリムの段差が少ない「一体成型」ダイアフラムを採用し、お手入れが簡単になります。
■小児用面は付属のノンチルスリーブに交換すればベル部として使用できます。
■3M(TM) リットマン(TM) ソフトシーリングイアーチップを備えています。快適なフィット感だけではなく、優れた遮音性も提供します。
聴診部位
2R
2L
3L(Erb領域)
4L
心尖部
放散:
両鎖骨上→AS
左腋窩→MR
心音
・Ⅰ音は僧帽弁と三尖弁(房室弁)が閉じる時、Ⅱ音は大動脈弁と肺動脈弁(動脈弁)が閉じる時に発生する。
・Ⅰ音とⅡ音の間が収縮期である。
心音の亢進、減弱
・心基部では大動脈弁、肺動脈弁成分、つまりⅡ音が大きく聞こえる。
・心尖部ではⅠ音が大きく聞こえる
・これが反対に、心尖部でⅡ音が強く聞こえる場合や、心基部でⅠ音が強く聴取される場合を亢進とする
Ⅱ音の分裂
・吸気時のみに聴取する分裂は生理的な分裂の可能性が高い
・座位の呼気時にも分裂していれば、病的な可能性がある
過剰心音(Ⅲ音、Ⅳ音)
左側臥位、ベル型聴診器で聴診する
Ⅲ音
・心房に溜まっていた血液が一気に心室に流れ込んで(急速流入)、心室の壁にぶつかることによって起こる低調な音
・「one two huh(ハ) , one two huh(ハ)・・・」と低調に聞こえる
(おっかさん、おっかさん・・・)
・容量負荷の所見(うっ血性心不全、拡張型心筋症など)
・40歳以下では生理的Ⅲ音が聞かれることがある
Ⅳ音
・Ⅰ音の直前に聞かれる過剰心音
・拡張期の終わりに心房が収縮し、血液が残りの心室の壁にぶつかって生じる低音
・心室の拡張障害(うっ血性心不全、肥大型心筋症など)
Levine分類
Ⅰ:非常に微弱で聴診器を当てた直後には聞き取れない
Ⅱ:弱いが,容易に認めることができる
Ⅲ:やや強勢,振戦なし
Ⅳ:やや強勢,振戦あり(スリルが触れる、「シリル」と覚える)
Ⅴ:強勢でchest pieceの端を胸壁に当てただけで聴こえる
Ⅵ:最強勢,chest pieceを胸壁に近づけただけで聴こえる
弁膜症各論
AS
・心不全、失神、狭心症の原因
・大動脈弁の狭窄で発生する収縮期駆出性雑音を聴取
AR
身体所見
・Corrigan脈:動脈圧の立ち上がりが急で大きく,急速に小さくなる脈
・Dennison徴候:座位で頚部に動脈性の拍動(拍動を触知できる)が見られる
聴診所見
・心尖部、ベル型で聴取
・拡張中期ランブルと前収縮期(Ⅰ音の直前)の低調な心雑音の2成分から成る
・機序:「ARの逆流血が僧房弁前尖の開放を制限することによる機能的MS」「僧房弁からの左室流入血とARの逆流血流との合流により生じる乱流」などの説。
参考:
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