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胃食道逆流症(GERD)について(非薬物療法を含む)

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ガイドライン

胃食道逆流症 (GERD) 診療ガイドライン 2021 の概説

 

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発症の機序

① 一過性の下部食道括約筋弛緩

② 腹圧上昇

筋力トレーニング

激しい運動

③ 下部食道括約筋圧の低下

 

 

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病型

・食道粘膜障害を有する「びらん性GERD」と、症状のみを認める「非びらん性GERD(non-erosive reflux disease:NERD)」に分けられる

 

ロサンゼルス分類(逆流性食道炎の内視鏡分類)

・逆流性食道炎の内視鏡分類

・食道炎の程度を6段階にわけています(表1、図1参照)。

・視鏡での重症度は粘膜障害の拡がりの程度によりグレード別にN・M・A・B・C・Dとに分類。

N:症状が出ていても、内視鏡検査上では炎症がなく、正常な食道の状態。

M:粘膜の炎症はないけれど、粘膜が赤みを帯びている状態。

A(軽症):直径5mm未満の粘膜の炎症で、粘膜のヒダの一部分のみに炎症が見られるもの

B(軽症):直径5mm以上の粘膜の炎症で、複数の粘膜のヒダに炎症が見られるが、その炎症が連続していない状態

C(重症):粘膜の炎症が複数の粘膜のヒダに、連続して広がっている状態。

D(重症):全周の75%以上に粘膜の炎症ができている状態を言います。

 

生活指導:PPI投与に並行して行うこと

●タバコ、アルコールを避ける(下部食道括約筋圧低下)

●夜間臥床時15~20㎝頭部挙上(ベッドの頭側の脚の下に台を置く、マットの下に発泡スチロールの楔を置くなど)

●食後すぐに横にならない(就寝時刻2~3時間以内の食事摂取を控える)

●減量(体重増加はGERDのリスクが増加)

●食事指導:以下の物は避ける
・過食を誘発する食事(カフェイン、チョコ、ペパーミント)(下部食道括約筋圧が低下)
・辛い食べ物(粘膜傷害をきたす)
・高脂肪食品、糖類を多く含む食物(食物の胃内停滞時間が延長する)
・炭酸飲料、柑橘系(pH低下)

●牛乳は酸緩和に良い

 

薬物療法

・アルギン酸塩(アルロイドG)

・軽症例:PPI

・重症例:P-CAB(ボノプラザン(タケキャブ®))

PPIより治療効果が高い

重症逆流性食道炎の初期治療に使用

 

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