適応
<強く推奨される場合>
・空腹時血糖が110~125㎎/dLのもの(正常:110㎎/dL未満)
・随時血糖が140~199㎎/dLのもの
・HbA1cが6.0~6.4%のもの(ただし明らかな糖尿病の症状が存在するものを除く)
<行うことが望ましい場合>
(将来糖尿病を発症するリスクが高いグループ、高血圧、脂質異常症、肥満など動脈硬化のリスクを持つものは、特に施行が望ましい)
・空腹時血糖100~109㎎/dLのもの
・HbA1cが5.6~5.9%のもの
・上記を満たさなくても、濃厚な糖尿病の家族歴や肥満が存在するもの
手順
・10~14時間の絶食後、午前9時から開始
・まず空腹の状態で血糖値採血
・次いでブドウ糖75gを含む溶液(トレーランG®を使用することが一般的)を5分以内に服用
・服用開始後30分、1時間、2時間で採
(合計、空腹時、負荷後30分、1時間、2時間の4回採血)
・血中インスリンは「空腹時」、「30分」の2回測定(HOMA-IR、インスリン分泌指数計算のため)
診断
糖尿病型:
「空腹時血糖126㎎/dL以上」または「75gOGTT2時間値200㎎/dL以上」
正常型:
「空腹時血糖110㎎/dL未満」かつ「75gOGTT2時間値140㎎/dL未満」
境界型
正常型にも糖尿病型にも含まれないもの
「空腹時血糖110~125」かつ「75gOGTT2時間値140~199」
指数計算
インスリン分泌指数(insulinogenic index)
追加インスリン分泌能の指標
(Δ血中インスリン値(30分値-0分値)(µU/mL)÷(Δ血糖値(30分値-0分値)(mg/dL)
正常:1~3
0.4未満:追加インスリン分泌能低下もしくは遅延
境界型でも0.4未満のものは、糖尿病への進展率が高い
インスリン抵抗性(HOMA-IR)
={空腹時インスリン値(µU/mL)×空腹時血糖値(mg/dL)} ÷ 405
1.6以下の場合正常、2.5以上の場合インスリン抵抗性があると考えれらる。
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