仮面高血圧とは
・「仮面高血圧」とは、診察室血圧は正常なのに家庭血圧が高い状態をいう。つまり、普段は血圧が高いのに、先生の前では「自分は高血圧ではありません」と、仮面をかぶっているというわけである。
・このタイプは治療中の人に多いといわれ、薬の効きが悪いのが原因の一つと考えられている。つまり薬を飲むまでは血圧が高いが、朝薬を飲んだ後、血圧が低下し、最も薬が効いている時に診察を受けるため、外来血圧は低くなす。その後薬が切れて血圧は上がり、1日の多くの時間が高血圧という状態になるわけである。
・「仮面高血圧の夜間高血圧」に係る因子として、循環血液量の増加(心不全、腎不全)、自律神経障害(起立性低血圧、糖尿病)、睡眠時無呼吸症候群、抑うつ状態、認知機能低下、脳血管障害がある。
・「仮面高血圧の早朝高血圧」では、アルコール、喫煙、寒冷、起立性低血圧、血管スティフネスの増大、持続時間の不十分な降圧薬が関与する。
・「仮面高血圧の昼間高血圧」では、職場でのストレス、家庭での精神的ストレス、身体的ストレスの関与が示唆される。
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