低血糖をきたす疾患:
・インスリン自己免疫症候群
・インスリン自己免疫症候群は、インスリン注射歴がないにもかかわらず血中にインスリン自己抗体(主にIgG型)が大量に存在する疾患である。
・自発性低血糖症のひとつです。
・メルカゾールやペニシラミンなど、SH 基を有する薬剤のSH基ががインスリンA鎖分子中の埋もれていた構造部分を表面化して自己抗原化し、それがTリンパ球を活性化し、インスリン自己抗体が産生される。
・食後などでインスリン分泌が亢進すると、分泌されたインスリンが自己抗体に結合し、一時的に「無効化」されます。これにより追加のインスリン分泌が亢進しますが、抗体-インスリン複合体が不安定なため、あるタイミングでインスリンが一気に抗体から解離し、過剰なインスリン作用が血中に現れ、低血糖発作が起こる。
・後期ダンピング症候群
食物がそのまま小腸に流れ込み、腸管からの糖質の吸収により急に血糖値が高くなると、インスリンが大量に分泌されて、逆に低血糖となるためにおこる。
・インスリノーマ
・汎下垂体機能低下症
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