Bence-Jones蛋白(BJP:ベンスジョーンズ蛋白)とは
・尿中に出現した免疫グロブリン軽鎖(κまたはλ鎖)
・分子量が小さいため尿中に排泄される。しかし試験紙法では検出できない。
・ALアミロイドーシスの前駆蛋白。
ベンスジョーンズ蛋白陽性と関連する主な疾患
多発性骨髄腫(Multiple Myeloma)
・最も代表的。形質細胞が腫瘍化し、モノクローナルな免疫グロブリン軽鎖(κまたはλ)が過剰産生され、尿中に排泄される(約50〜80%でBJP陽性)
原発性マクログロブリン血症(ワルデンシュトレーム病)
・IgM型の異常増殖。まれに軽鎖がBJPとして検出されることがある
軽鎖型アミロイドーシス(ALアミロイドーシス)
・過剰な軽鎖が組織に沈着し、アミロイドとして臓器障害を起こす。多くの場合、BJP陽性
慢性リンパ性白血病(CLL)・悪性リンパ腫
・一部で軽鎖を分泌する例があり、まれにBJP陽性
形質細胞白血病
・骨髄から末梢血に形質細胞があふれ出る重症型。BJP陽性のことがある
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