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BNP/NT-proBNPを用いた心不全診断

BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド:Brain Natriuretic Peptide)

・BNPとは「脳性ナトリウム利尿ペプチド(Brain Natriuretic Peptide)」の略称で、心室で生成され分泌されるホルモンである

・うっ血が起こった際に、血管拡張させたり、利尿作用によりうっ血を解消させる。また交感神経やレニン・アルドステロン系の抑制、心肥大の抑制など、心筋を保護する働きも担っており、心不全で分泌される。

・心臓に対しての負荷が増加したり、心筋が肥厚するとBNP量が増加するので、血液中BNP濃度を測ることで心不全の指標として使用できる。

 

BNPとNT-proBNP

・「proBNP(BNP前駆体)」が分解して「NT-proBNP」(生理活性なし)と「BNP」(生理活性あり)になる

・NT-proBNPは血清で測定でき、他の生化学項目と同一採血管で測定できるので、患者負担が軽減できる。
・ほとんど腎排泄のため、腎機能障害では上昇する。

・肥満者では分解が促進されるため低下する。

・加齢で上昇する。

 

BNP,NT-proBNP値の心不全診断へのカットオフ値 (日本心不全学会ステートメント 2023年)

■ カットオフ値:BNP35pg/mL、NT-proBNP 125pg/mL 

→  前心不全、または心不全の可能性がある

→ 心不全診断や循環器専門医への紹介基準

 

■ カットオフ値:BNP100pg/mL、NT-proBNP 300pg/mL 

→  心不全の可能性が高い

 

■ カットオフ値:BNP200pg/mL、NT-proBNP 900pg/mL 

→  高リスク心不全の可能性が高い

→ 近い将来に心不全悪化による入院などの必要性が生じる高リスク心不全である可能性が高い

 

■ 覚えるべき数字:

BNP   :  35、100、200

NT-proBNP:125、300、900

 

■ 換算式

BNP 100pg/mL = NT-proBNP 300pg/mL

 

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