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循環器

肺血栓塞栓症( Pulmonary thromboembolism: PTE)、肺塞栓症(PE)

疑うべき時は? 患者の呼吸不全を説明可能な聴診所見や胸部画像所見に乏しい場合は、肺血栓塞栓症(Pulmonary thromboembolism: PTE)を鑑別に挙げる必要がある。 症状:下記の症状を認める場合は一度はPEを疑うこと! ・...
診察・検査

大砲A波(canon A wave)と巨大A波(giant A wave)

大砲A波(Canon A wave) ・三尖弁が閉じた瞬間(収縮期の始まり)に右房が収縮する時に見られる頚静脈拍動 ・房室解離が原因 規則的:PSVT(160~) 不規則的:心室性期外収縮、完全房室ブロックなど 巨大A波(Giant A w...
脳神経系

てんかん(epilepsy):高齢者への処方など

てんかんの定義 ・大脳の神経細胞の過剰な電気活動により、反復して発作を起こす慢性の脳疾患。 ・明らかな原因がるものを「症候性てんかん」といい、原因のないものを「特発性てんかん」という。 ・「てんかん(epilepsy)」によって引き起こされ...
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整形外科・外傷

褥瘡(評価、治療)

NPUAP分類 (National Pressure Ulcer Advisory Panel:米国褥瘡諮問委員会) 参照: NPUAP分類 以下の6病期に分類 ・DTI疑い(深部組織損傷疑い) ・ステージⅠ(紅斑:消退しない発赤) ・ステ...
総合診療・家庭医療

抗コリン薬、抗コリン作用:副作用の多い薬

アセチルコリン作動性神経の作用 ・胃や気管支、膀胱などの平滑筋を収縮。 ・神経伝達物質としての作用 ・唾液分泌 「抗コリン作用」による症状 ・認知機能の悪化、せん妄 ※ドネペジル(商品名アリセプトなど)は、脳内のアセチルコリンを増やす認知症...
救急

咽頭痛、咽頭炎の診察(5 killer sore throat(致死的咽頭痛)を含む)

診察の手順 ・本当に咽頭痛か? →「嚥下時痛」を伴えば、狭義の「咽頭痛」と診断できる →そうでない場合は、鑑別診断の方向性が異なってくる ・突然発症:心筋梗塞や大動脈解離も考慮 ・甲状腺に圧痛があれば、亜急性甲状腺炎 ・若い女性では高安病の...
診察・検査

PAD (Peripheral Artery Disease:末梢動脈疾患)

末梢動脈疾患ガイドライン 2022年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン 疾患概念 ・末梢動脈疾患(peripheral arterial disease、PAD)とは厳密には冠動脈以外の血管の閉塞性疾患のことであり、下肢の閉塞性動脈硬化症は下...
労働衛生関連法令

定期自主検査

定期自主検査の実施義務がある設備・装置 ・透過写真撮影用ガンマ線照射装置: 1か月以内ごとに1回及び6が月以内ごとに1回 (放射線が出るので特に厳しい) ・局所排気装置、プッシュプル型換気装置、除じん装置、排ガス処理装置、排液処理装置: 1...
診察・検査

COPD

COPDについて 疫学 ・世界の死亡原因の第3位(WHO 2019年) ・日本人では男性で第8位(女性は10位以内にはいっていない)(厚労省、2017年) ・日本人の有病率は40歳以上で8.6%、530万人。70歳以上で約210万人(NIC...
総合診療・家庭医療

吃逆

参照: 診察 横隔膜周囲の病変の検索を行う 薬剤 クロルプロマジン(コントミン®、ウィンタミン®) ・第1選択 例)クロルプロマジン25~50㎎+生食100mL点滴静注 バクロフェン(リオレサール、ギャバロン) ・中枢性筋弛緩薬 ・5㎎錠 ...
内分泌・代謝

亜鉛(特に亜鉛欠乏症について)

亜鉛について ・成人の体内には1~2g存在 ・亜鉛が欠乏すると、皮膚炎,口内炎,脱毛症,褥瘡(難治性),食欲低下,発育障害(小児で体重増加不良,低身長),性腺機能不全,易感染性,味覚障害,貧血,不妊症など、様々な症状を呈する ・褥瘡治療では...
手技

腰椎穿刺

術前頭部CTが必要な場合 下記の場合は、術前に頭部CTを確認すること ・意識障害がある場合 ・けいれん ・神経学的巣症状 ・乳頭浮腫 ・脳内腫瘤の既往 ・脳出血の既往 ・免疫抑制状態 穿刺法 参考:日経メディカルーEM Allianceの「...
診察・検査

胸水穿刺、胸腔ドレーン留置

「胸膜痛」とは? ・吸気時に増悪する胸痛 ・胸水の有無を確認 →あれば穿刺 → エコーガイド下で胸水穿刺(1cm以上の幅があれば穿刺可能) 穿刺針、ドレーンのサイズ 胸腔穿刺 ・23~26G程度 (カテラン針などの長い針は不要) ・診断目的...
救急

気管挿管

チューブサイズ ・ID(内径):男性 8.0 mm(7.5~8.5)、女性 7.5 mm (7.0~8.0)が標準 ・スタイレットを挿入して「ホッケースティック型」に形成する  (視野が保たれるため。弓型では視野がブロックされてしまう) 挿...
血液

M蛋白血症(単クローン性免疫グロブリン異常症 :monoclonal gammopathy)

M蛋白とは ・異常に増殖した 1 つのクローンの形質細胞あるいは B 細胞から産生分泌された均一な免疫グロブリンまたはその構成成分。 ・産生分泌されるM 蛋白の種類: 全分子: IgG,IgA,IgM,IgD,IgE 重鎖:γ 鎖,α 鎖,...
総合診療・家庭医療

健診で指摘された肝障害への対応

1) 本当に肝臓がプライマリであるかの判断 ・心疾患(心不全や心筋梗塞)でもAST、LDHが上昇する ・ALPは骨疾患でも上昇(造骨性マーカー:前立腺癌で上昇することがある) ・ベンゾジアゾピン系でγ-GTPが誘導され上昇する ・総ビリルビ...
人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ・運動障...
膠原病

サルコイドーシス

概要 ・サルコイドーシスは原因不明の全身性炎症性疾患である。 ・40歳以下の成人、特に20歳代に好発するといわれていたが、近年では50~60歳代で診断される例も多くなってきている。 ・発病時の臨床症状が多彩で、その後の臨床経過が多様であるこ...
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