診察・検査 脾腫の診察(触診、Traube三角、Castell法) 触診 ・最も特異度が高い ・患者右側に立ち、左手を左肋骨下部にあて、その上の皮膚を肋骨下縁に向かって引っ張り、皮膚に余裕を持たせる。次いで右手の指先を肋骨弓下に沈めるして触診する ・右側臥位にすると分かりやすくなる Traubeの三角 Tr... 2022.03.09 2022.09.14 診察・検査
皮膚科 ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(staphylococcal scalded skin syndrome;SSSS) 疾患 ・黄色ブドウ球菌が産生する外毒素の一つである表皮剥離毒素(exfoliative toxin:ET)によって、表皮が侵され、火傷のように剥けてしまう疾患。 ・ETは表皮細胞間接着因子である「デスモグレイン1」を特異的に切断するため、表... 2022.09.13 皮膚科小児科
皮膚科 色素失調症 概念・定義 ・色素失調症は、皮膚、髪、歯、爪、目、中枢神経に症状が現れる疾患である。 ・脱毛、歯牙欠損、歯牙形態異常、爪の栄養障害を呈する。 ・網膜の血管新生が一部の罹患者に見られ、 網膜剥離を起こしやすい。 ・神経における所見では精神発達... 2022.09.09 皮膚科
エコー 経胸壁心エコー評価 1.LVEF(左室駆出率) ・Teicholtz法(ティーショルズ法):簡易法 ・modified Simpson法:より正確 ・HFpEF(≧50%)、HFrEF(<40%)、HFmrEF(40%以上、50%未満)に分類 2.壁運動 範囲... 2022.09.07 エコー循環器
感染 human herpes virus(HHV)の種類と疾患 HHV-1=HSV-1 ・単純疱疹(口唇ヘルペス) ・Kaposi水痘様発疹症 HHV-2=HSV-2 ・単純疱疹(性器ヘルペス) HPV-3=VZV(Varicella Zoster virus) HPV-4=EBV HPV-5=CMV 2022.09.07 感染
感染 単純ヘルペスウイルス感染症 単純ヘルペスウイルス ・「単純疱疹」、「Kaposi水痘様発疹症」の原因ウイルス ・HSV-1とHSV-2の2系あり HSVの種類 ①HSV-1(=HHV-1) ・口唇やその周囲では「口唇ヘルペス(Herpes labialis)」といい、... 2019.12.17 2022.09.07 感染皮膚科
皮膚科 接触皮膚炎 疾患 ・外来性の刺激物質や抗原が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応 治療 1)原因物質からの回避 ・治療の大前提 2)内服 エピナスチン 20㎎ 1日1回夕食後 3)外用 ロコイド軟膏 1日2回 サンテゾーン眼軟膏 1日2回 2022.08.30 2022.09.05 皮膚科
皮膚科 皮膚悪性腫瘍 基底細胞癌 ・皮膚癌中、最多 ・全体の7割以上が頭頚部に発生する ・発症のピークは70歳代、男女差はない ・ダーモスコピーで樹枝状血管、葉状領域、車軸状領域、青灰色小球などが観察される ・多くは黒色斑を伴う ・転移は非常に稀 有棘細胞癌 ・... 2022.09.05 皮膚科
皮膚科 ケロイド(肥厚性瘢痕との鑑別) ケロイド ・創傷治癒機転の制御異常により膠原繊維が過剰に産生され、紅色の結節、腫瘤を形成するもの ・外傷、皮膚疾患痕(痤瘡など)や手術に続発するが、明らかな発症機転が不明なこともある 肥厚性瘢痕との鑑別 ・肥厚性瘢痕も外傷や手術痕が隆起した... 2022.09.05 皮膚科
皮膚科 壊疽性膿皮症 疾患 ・「急性熱性好中球性皮膚症(acute febrile neutrophilic dermatosis)」のひとつ (他にベーチェット病、Sweet病、結節性紅斑、角層下嚢胞症など) ・基礎疾患として、炎症性腸疾患、白血病、骨髄異形成... 2022.09.05 皮膚科
エコー 胆嚢、胆管(急性胆嚢炎、胆管炎)のエコー所見 観察法 ・「右肋骨弓下走査(2方向)」と「右肋間走査」で観察 ・深吸気保持、左側臥位でも観察を ①右肋骨弓下走査 ・まず右肋骨弓に直行するようにプローブを置き、スライドにて胆嚢長軸を描出。 (マーカーは尾側) ・深吸気保持 ・総胆管は左側臥... 2019.04.08 2022.09.04 エコー消化器
皮膚科 尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡 「尋常性天疱瘡」と「水疱性類天疱瘡」の違い ・いずれも自己免疫性水疱症であるが、天疱瘡は表皮細胞膜に存在するタンパクに対する自己抗体が原因で、類天疱瘡は表皮基底膜部領域に存在する蛋白に対する自己抗体が原因。 ・いずれも全身皮膚を侵し、生命予... 2019.03.14 2022.09.03 皮膚科
膠原病 Sweet病 疾患 ・1964年にSweetによって初めて独立疾患として報告されたもので,いまだ原因不明の急性炎症性疾患である。 ・病因は不明だが、「特発性」の症例、骨髄異形成症候群を代表とする「造血器悪性腫瘍に合併する症例」、「薬剤誘発性の症例」に分け... 2022.07.14 2022.09.03 膠原病
皮膚科 結節性紅斑 疾患 ・下腿伸側を好発部位とする、皮下脂肪織炎 ・病理組織像は隔壁脂肪織炎で、真皮下層から皮下脂肪隔壁に好中球の浸潤を認めるが、経過とともにリンパ球優位となる ・20~30歳代の女性に多い。妊娠中に発症することもある ・5~100mm(多く... 2022.09.03 皮膚科
救急 急性腹症に対する鎮痛の原則 原則 痛みの強さによらず、アセトアミノフェン1000㎎静脈投与が推奨される (レベル1、推奨度A:急性腹症診療ガイドライン2015) 例) アセリオ® 1000㎎ 15分ペースで点滴静注 小柄な場合:10~15㎎/㎏ ↓ 原因検索へ アセト... 2021.09.27 2022.08.30 救急消化器
救急 可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome:RCVS) 疾患 ・原因不明の可逆性の多発脳動脈の攣縮により、数日~数週間にわたる再発性の雷鳴頭痛、痙攣、神経学的症状を伴う疾患。 ・クモ膜下出血でない雷鳴頭痛のうち40%を占める ・多くは3か月以内に自然軽快し予後良好である ・脳梗塞、SAH、脳内出... 2021.09.14 2022.08.29 救急脳神経系
総合診療・家庭医療 ワクチン接種手技(皮下注射、筋肉注射) 皮下注射 ・「大腿前外側」「上腕外側(三角筋中央部、上腕後外部下1/3)」が推奨されている ・上腕ならびに大腿の近い部位に接種する場合、接種部位の局所反応が重ならないように少なくとも2.5㎝以上あける。 参照: ・皮膚と皮下組織をつまみ上げ... 2020.12.29 2022.08.23 総合診療・家庭医療感染小児科予防
診察・検査 嘔気・嘔吐の鑑別 ※ 嘔気嘔吐に合併する随伴症状から系統的に鑑別を行うとよい。 +頭痛( ± 意識障害) ・クモ膜下出血(嘔吐が主訴の場合もある) ・脳血管障害(嘔吐の頻度は、くも膜下>脳出血>脳梗塞) 嘔吐があると死亡率が高い ・髄膜炎(頭痛>嘔吐>発熱)... 2019.11.28 2022.08.18 診察・検査消化器