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感染

動物咬傷(猫、犬、人咬傷)

専門医へのコンサルト適応・腱に達する創・皮膚欠損(顔面など)・感染創・fight bite起因菌犬猫Pasteurella multcida:・グラム陰性球桿菌・猫100%、犬15~75%が保菌Capnocytophaga canimors...
救急

前立腺炎(急性細菌性前立腺炎)

症状・多くは突然発症する・ほとんどは基礎疾患を認めない人に発症する・発熱(高熱)、寒気、尿混濁、頻尿、排尿時痛など・大腸菌が最多(58~88%)、若年者では淋菌やクラミジアなどの性感染症も考慮する必要あり・直腸診にて腫大した軟らかい前立腺を...
感染

淋菌感染症

淋菌(Neisseria gonorrhoeae)・グラム陰性双球菌・性行為感染症・男性の尿道炎、女性の子宮頚管炎、子宮骨盤腹膜炎が代表疾患・その他口腔性交による淋菌性咽頭炎、淋菌性結膜炎もある1)尿道炎・ 淋菌尿道炎の20~30%にクラミ...
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感染

腸球菌(Enterococcus)

特徴・G(+)球菌。短連鎖を形成・腸管に常在・日和見感染症の起因菌の一つ・尿路感染症、感染性心内膜炎、腹腔内感染症、髄膜炎の原因となる。・セフェム系にはほぼ耐性・E.faecalisはほぼ全てがペニシリン感受性であるのに対し、E.faeci...
消化器

腹膜垂炎

腹膜垂とは・腹膜垂とは、結腸自由ひもと大網ひもに沿ってみられる奬膜に包まれた脂肪組織で、成人では0.5~5cm程度で、約100個あるとされている。・画像診断で正常の腹膜垂を同定することは困難だが、炎症や石灰化をきたせば同定できるようになる。...
消化器

顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)

疾患・画像上、血液検査上、内視鏡検査では明らかな所見はないが、大腸の組織生検にて特異的な所見が認められる病態。・症状として下痢、体重減少、腹痛、夜間下痢(機能性腸疾患との鑑別)など・60歳以上の高齢者、女性に多い・上皮下のコラーゲン層の肥厚...
感染

肺炎球菌

・グラム陽性球菌(α溶血性連鎖球菌の一種)・中耳炎、副鼻腔炎、肺炎といった気道関連の感染症や、髄膜炎、感染性心内膜炎、敗血症などの重篤な感染症を引き起こすこともある・菌体は厚い莢膜に囲まれ、マクロファージなどの貪食から逃れることが可能な構造...
感染

黄色ブドウ球菌(CNS、MSSA、MRSA)

コアグラーゼ試験による分類・黄色ブドウ球菌は血漿を固める作用があるコアグラーゼの産生性により、「コアグラーゼ陽性」の黄色ブドウ球菌と、「コアグラーゼ陰性」の黄色ブドウ球菌(coagulase-negative staphylococcus:...
感染

クリンダマイシン

特徴・腸球菌を除くGPC(黄色ブドウ球菌も含む)・嫌気性菌に有効だが、横隔膜下の嫌気性菌であるBacteroides fragilisには耐性(30~50%が耐性)が増えている・一方で横隔膜より上の嫌気性菌には有効・グラム陰性菌はカバーしな...
診察・検査

特発性縦隔気腫

疾患・若年男性に多い(7:3)・誘発因子:運動、咳嗽、喘息発作、嘔吐などの胸腔内圧が上がる状況で発症しやすい・しかし誘発因子を認めない例も1/3で認められる症状・胸痛・呼吸苦・皮下気腫・嚥下痛・微熱Hamman徴候・縦隔気腫で聞かれる(その...
心電図

異常Q波の定義

異常Q波の定義:「幅1mm(0.04秒)以上で、深さがR波の1/4以上のQ波」※例外(正常): V1、Ⅲ、aVLで単独に認める場合は正常
感染

免疫不全の種類と原因

免疫の種類免疫不全を漠然と「免疫不全」とせず、どの種類の免疫不全なのかを考える必要がある・細胞性免疫と液性免疫で大きく異なる点は、異物に対する攻撃方法です。細胞性免疫では免疫細胞が直接異物を攻撃しますが、液性免疫では抗体を作って異物に対抗し...
脳神経系

一過性全健忘(transient global amnesia)

疾患・一時的に記憶障害が起こる病気で、新たに記憶が構築されないこと(前向性)を特徴とする。・原因は不明・50〜70歳代の女性に多い(40歳未満で発生することはまれ)・順行性健忘で、発症以前の記憶は保持されるため、名前や住所などの質問には回答...
脳神経系

正常圧水頭症(症状、脳室拡大の指標)

三徴認知機能障害歩行障害尿失禁診察所見Timed Up & Go Test(TUG)・歩行機能障害の評価FAB (frontal assessment battery)・前頭葉機能評価・正常圧水頭症では低下する傾向がある画像検査脳室拡大の指...
リハビリテーション

Timed Up & Go Test(TUG)

検査の意義・Timed Up & Go Test(TUG)は開眼片脚起立時間とともに「運動器不安定症」の指標となっている。・高齢者の運動機能検査の中でもTUGは信頼性が高く、下肢筋力、バランス,歩行能力、易転倒性といった日常生活機能との関連...
総合診療・家庭医療

オトガイしびれ症候群(Numb chin syndrome:NCS)

疾患・NCSとは、オトガイ神経分布域(下顎、下口唇、歯肉)の感覚異常を特徴とする神経障害をきたす症候群である・下歯槽神経障害による・歯科的な原因が明らかでない時は乳癌や血液学的悪性腫瘍などのよる可能性が考えられるため、病因の検索が必要である...
脳神経系

顔面神経障害(診察、鑑別)

顔面筋の診察1)顔面上部(額のしわ寄せ)・検者の指を注視してもらい、上にあげた指を頭を動かさずに追視してもらうと額に皺が寄る・額の筋は両側支配であるため、末梢性ではしわ寄せができないが、中枢性では上部顔面の麻痺はなくしわ寄せができる2)眼輪...
脳神経系

低随液圧症候群

疾患・スポーツや外傷、出産を契機として髄液の漏出が生じ、低随液圧となる疾患・慢性頭痛の原因として近年発見が増加している症状・臥位で改善し、起立時に増悪する慢性頭痛・頭痛は立位により数分~数時間かけて増悪するが、一部で劇症型の頭痛を訴える例も...
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