・低栄養に陥っている状態に対し栄養投与を急激に開始することで、血管内から細胞内へ体液や電解質がシフトし、低血糖や電解質異常をきたし重篤な合併症をおこすこと。
・低P、K、Mg、Ca血症、ビタミンB1欠乏症、心不全をおこす
・特に低P血症は致命的となるため注意(リンはATP産生、2,3-DPGと酸素やヘモグロビンの結合、細胞膜の構成に大きく関与しているため、その低下により多臓器障害が出現する)。
・refeeding edema:
栄養投与開始によりインスリン分泌が亢進し、腎におけるナトリウム、水貯留、毛細血管水圧上昇、透過性亢進、血管拡張作用により、認められる一過性浮腫。
→電解質異常のチェックを
予防・治療
・電解質のチェック(P、K、Mg、Ca)
・栄養投与開始前にビタミンB1 200~300㎎/日+その他のビタミンB含有製剤+微量元素投与
・栄養投与は10Kcal/kg/日で開始、4~7日かけてゆっくり増量
・水分量の調整および電解質(P、K、Mg、Ca)の補正
・最初の2週間は電解質(P、K、Mg、Ca)をこまめにモニター
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